2007年07月31日 (火)

MGS|ファーストミッション完遂

Amazon.co.jp:メタルギア 20th アニバーサリー メタルギア ソリッド

先日購入した「メタルギア 20th アニバーサリー メタルギアソリッド コレクション」、当初より目標は「METAL GEAR SOLID(メタルギアソリッド)」の1〜3まで、ナンバリングタイトルに絞られていたので、パッケージの取り回しや収納性などを考えると単品買いの方が良かったかもしれないと、今になって若干後悔しているramhorn05jですが、とりあえず発売順を追っての攻略に挑み、体調を犠牲にしつつも、PS「メタルギアソリッド」の一巡目走破に成功しました。

かつて、バルカン・レイブンとの戦車戦で挫折したことを考えると、幾度となくコンテニューを繰り返しながらも、順調にラストバトルまで辿り着けたのは奇跡的です。おまけに、序盤こそ大いに苦戦したものの、中盤以降、ソーコムのロックオンを習得することから始まって、武器の用途を把握、適材適所を理解してからは、シナリオやステージを楽しむ余裕も生まれ、ゲームそのものが俄然面白くなりました。2度目の挑戦にして、作品と真っ向から向き合うことで垣間見えた「メタルギアソリッド」の全貌は衝撃的なもので、それはどことなくゲーム難民時代に出会ったPS2「デビルメイクライ」のあの興奮を彷彿とさせるものです。

PlayStationも第3世代に突入した現在では、初代PlayStationタイトルのグラフィックや操作性、ゲームシステムなどは既にレガシーのそれであり、今日の水準で見れば一寸厳しい部分、物足りない部分はありますが、「メタルギアソリッド」はそれを補って余りあるだけのインタラクティブ性、娯楽性を有し、パッケージメディアとして極めて高い完成度を誇っています。「メタルギアソリッド」は、アクションゲームというよりは、主人公であるソリッド・スネークを追体験する参加型フィルムであり、映画以上に映画的なゲームであるという印象ですが、それは例えば「ファイナルファンタジー」的な体裁を指したムービーゲームという意味ではなく、あくまでもエンターテイメントとして一本筋が通った作品であるということを示しています。ビジョナリーである小島秀夫が支柱となり、クリエイターの作家性といったものが全面に押し出された作りには、PlayStationバブル期でなければ成し得なかったであろうパッションやエネルギーを感じますが、その刹那は未だに色褪せることがありません。非常に恵まれたゲームであることを実感すると同時に、稀代の名作という看板に一切の嘘偽りがないことを痛感しました。

全編を通して特にお気に入りだったエピソードは、先達者のぽこぺんさんが、MGSファンになる"きっかけ"だったと回想するスナイパー・ウルフ篇。グレイ・フォックスの存在感も捨て難いものがありますが、スナイパー・ウルフとの雪原での狙撃戦、その後のムービーシチュエーションは、この作品の白眉の一つであるに違いなく、ロマンチックで情感に溢れる描写には、「メタルギアソリッド」に潜在するケレン味や凄みといったものが凝縮されています。一方で、どうにも度し難いのは最後まで首折りをマスター出来なかったことですが、私は今、「メタルギアソリッド」が紡ぎ出す世界観の深みにすっかりハマっており、久々に、ヘタレゲーマーとしての愛情を注ぎ込めるだけの魅力的なゲームに出会えた喜びを感じています。いわゆる"強くてニューゲーム"が用意されていないのは残念ですが、1周目で無限バンダナを入手しているので、ここは更にステルス迷彩を目指して2周目に突入する他ありません。

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