2007年08月15日 (水)

日テレ系「午後は○○おもいッきりテレビ」が終了

日本テレビ系「午後は○○おもいッきりテレビ」が9月一杯で終了することになりました。日本テレビでは若者をターゲットに番組改編を進めており、その煽りを受けて「ザ・ワイド」の終了も決定、平日午後帯4時間を刷新します。

「午後は○○おもいッきりテレビ」は87年10月にスタート。89年4月からは2代目司会者としてみのもんたを起用し、番組コンセプトを健康・生活情報番組にシフトすることで、中高年層を中心に人気を博しました。しかし、最近では視聴率が伸び悩み、番組企画のマンネリ化が指摘されていた他、「発掘!あるある大事典」での捏造事件を受けて、得意の健康情報コーナーについても「視聴者の目が厳しくなったので作りにくくなった」などの意見が出ていました。若者をターゲットとした番組作りを推進する日本テレビの舵取りによって、お荷物番組になりつつある、とさえ評されてしまったみのもんた司会の昼の名物番組は、放送20年目の節目に幕を閉じることになります。

新番組にはみのもんたが引き続き出演しますが、内容は一新。従来の「午後は○○おもいッきりテレビ」の視聴者層を取り込みつつ、且つ若者にもターゲット広げた番組となる予定で、ワイドショー的な要素を盛り込む案などが検討されているとのこと。

みのもんたの巧みな話術とホームドクターの権威付けによって、番組内で紹介された食品が翌日にはスーパーから姿を消すなど、絶大な影響力を誇ったオカルト番組が終焉を迎えました。「午後は○○おもいッきりテレビ」といえば、みのもんたがブレイクした出世作。TBS系の朝の情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」がスタートしてからは、本番中にも関わらず明らかに集中力が切れている様な散漫な場面も見受けられる様になりましたが、18年もの長きに渡って、お昼の顔として奥様方のハートをガッチリと掴んできた実績は衆目が認めるところ。ここ数年は体力的にもかなり厳しい状態が続いていたと言われていますから、まずはお疲れ様と一言、労いの言葉を掛けてやりたい。

と思ったら、なんと次の番組もみのもんた。これを契機に、遂にみのもんたにもテレフォンショッキング出演の可能性が見えた!とぬか喜んだのは勇み足もいいところ。一方で、これでは視聴者層もあまり変わらない気がするのだけど、わざわざ20年もの歴史ある老舗看板を降ろす必要があったのでしょうか。

いずれにしても、長寿番組が消えることでお昼の視聴率争いは荒れ模様になること必至、みのもんたの新番組は「笑っていいとも!」との一騎打ちになるのか、それとも「笑っていいとも!」の独壇場となるのか、注目に値するところですが、一つ懸念があるとすれば、それはみのもんたに純度の高い情報番組を任せることのリスク。ワイドショー的な要素を多分に含む「みのもんたの朝ズバッ!」では彼の問題発言が取り沙汰されることがあり、伝道師であり道化でもあるみのもんたの使い方を間違えると、この新番組も「みのもんたの朝ズバッ!」と同じ轍を踏む可能性があります。

リンク:
おもいッきりテレビ終了、みの新番組も

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