2007年09月21日 (金)

PSP「モンスターハンターP 2nd G」発売決定

20日開幕した東京ゲームショウ2007のカプコンブースステージイベントにて、モンスターハンターPシリーズ最新作となるPSP「モンスターハンターポータブル 2nd G」が発表されました。発売時期、価格は未定。

辻本良三プロデューサーによれば、本作のコンセプトは「お祭り感」とのこと。「モンスターハンターポータブル 2nd」をベースに、シリーズ初登場モンスター、新ステージ、上位種 / クエストを上回る最上級カテゴリーであるG級モンスター / クエストなどが追加され、現状考えられているネタを片っ端から詰め込んだ豪華な仕様になることが説明されています。また、前作からのデータ引継ぎについてはフルサポートする旨が宣言され、更に、アイルーをキーキャラクターとした、これまでにない新要素が搭載されることも明かされました。

Image:MHP2ndG

TGS2007でのカプコンの隠し玉はなんとPSP「モンスターハンターポータブル 2nd G」。開発延期がアナウンスされて以来動きがなかったPS3「モンスターハンター3」については音沙汰が無く、また、PS2「モンスターハンター2」についても拡張版への言及はなし。据え置きハードはお預けを食らっています。

とはいえ、MHP2ndGも実態はといえば焼き直し商法のそれ。予算を掛けずに資金を回収出来る最良の方法でもって、比較的簡単に移植可能なMH2を用いて出来得る限りの利益を搾り取ろうという魂胆が見え隠れしますが、コンセプトについて「MHP2ndが100万本を突破したことのお礼」と語っていることからも、MHP2ndが売れなければ、ここまで2路線が拡張されることはなかったでしょう。

或いは、PS3がもう少し普及していれば状況は違ったのかもしれません。本来、MHP2はMH2とMH3との橋渡し役であった筈ですが、MH3の開発延期に伴って発生してしまった2年以上に渡る空白期間を、モンハンチームとしては何らかの手段で埋める必要がありました。補完プロジェクトとして立ち上がったPC「モンスターハンターフロンティア」は予想外の不評で、MHP2で築き上げたブームに冷や水を浴びせている状態でしたから、局面を挽回する必要があったのだと考えられます。

しかし、モンハンシリーズ全体を俯瞰すると、通常であればPS2「モンスターハンター2」にこそ真っ先にアップデートがあって然るべきで、据え置きハードへのアフターケアがないことに対して、私を含め、フラストレーションを溜めているユーザーは少なくありません。低コスト / 高利益を追求するのはメーカーとしては当然の姿勢ですが、PS2におけるネットワークゲームの夜明けなどと持て囃されたモンハンでさえも携帯機へ注力されてしまう現状は、TVゲーマーにとってはショッキングです。まあ、それでもMHP2ndGは売れるでしょう。発売時期によっては、新型PSPへの買い換え需要を一手に引き受けることも予想されます。

とまれ、それにしても、今年のTGSは初日を終えた時点でめぼしいタイトルの発表がなく、また、目測通りPS3の値下げ発表もなかった為、ニュースバリューの低い、少々物足りないイベントとなってしまいました。収穫はといえば、最新のロングトレーラーが公開された「デビルメイクライ 4」が想像以上に素晴らしい仕上がりを見せていたことくらい。DMC4といえば、コンボゲーと評されるDMC3路線を踏襲したシリーズにはもう着いて行けないと、久しくWish Listからも外れていたタイトルですが、一転、あのケレン味に溢れる映像からはDMC1に侵されたロートルでも目を奪われるだけのエネルギーが感じられ、一躍キラー候補の筆頭に躍り出ています。

リンク:
『モンスターハンターポータブル 2nd G』、緊急発表!
カプコンブースのステージイベントで『モンスターハンターP 2ndG』を発表!

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