2007年09月29日 (土)

PlayStation.comのショッピングサービスが終了

SCEJは、PlayStation.com(Japan)のID登録者向けサービスの終了を発表しました。ショッピングサービスは12月一杯、メールニュースサービスは2008年2月末日をもって終了する予定。

PlayStation.com(Japan)、ショッピングサービス終了

なお、ID登録者向けサービス終了後、プレイステーションのハードウェア及び周辺機器の一部についてはソニースタイルにて取り扱われるほか、PlayStation.com(Japan)のサイトそのものは、プレイステーションの最新情報を告知する公式サイトとして引き続き継続されます。同社では今後、PLAYSTATION Network / PLAYSTATION Storeにおいて、更に多くのコンテンツやサービスを配信するなどして、ネットワークを通じた新たなエンタテインメントの提供を目指すとしています。

PS.comは、PlayStation 2の発売に併せて開設されたネット通販サイトで、今や老舗処の一つにも数えられる流通の基点。手頃なポイントサービスと迅速かつ確実な配達がなかなか重宝したショップで、個人的にもよく利用していました。PS2争奪戦では、市場在庫の大半がPS.comで取り扱われたことで、殺到したアクセスにより回線がパンクするなど話題を提供、SCE直営のオンラインストアということで、一時期は圧倒的な勢いがあったことは間違いありません。しかし、Amazon.co.jpなどの流通大手が幅を利かすようになった昨今では、以前ほどの存在感を見せ付ける事は難しく、直営故の割高な販売価格などが足を引っ張って、次第に魅力は薄れて行きました。晩年では、入手困難なハードを手に入れるのに重要なショッピングサイト、という程度の格付けに落ち着いていた印象です。

思えば、PS.comのオンライン販売事業は、ソニー本社と久夛良木前社長との確執による産物とも言われていましたから、時代の流れを感じます。自然淘汰は致し方のないことですが、むしろ、PS.comを含めた最近のSCEの動向には明確な集中と選択の意志が感じられるので、PSの顔とも言える直営ショップの閉鎖は、新社長による舵取りが機能し始めている証と捉えることが出来るかもしれません。既に、ハード関係の販売はソニースタイルで開始されているので、物販は全てこちらに移行し、SCEとしてはPLAYSTATION Network / PLAYSTATION Storeにシフトすることで、ダウンロードサービスを充実させる腹積もりなのでしょう。

時に、集中と選択といえば、2006年4月には、LinkShareのPS.comアフィリエイトプログラムが一足先に休止されていました。当時は、新たなマーケティングポリシーによるプログラム再開を視野に入れた一時中断という触れ込みだったので、拙ブログではAmazon.co.jpに次ぐ重要なキャッシュバックと位置付けられていたPS.comアフィリエイトの再開を心待ちにしていましたが、それも遂に実現することはありませんでした。

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