2007年10月02日 (火)

本日のお届けもの:PSU イルミナスの野望 ほか

ゲームの土台に根本からメスが入らない限り、よほどのことがなければ二度とプレイする事はないと宣言していたPSUですが、ソニックチームにしてはそのよほどが実現されている「イルミナスの野望」によって、この度6ヶ月ぶりにネットワークモードへ復帰しました。ショップ検索オプションの充実を始め、公式サイトでは追加要素が列挙されています。

Amazon.co.jp:ファンタシースターユニバース イルミナスの野望

  • ファンタシースターユニバース イルミナスの野望
  • PS2 チャコール・ブラック(SCPH-79000CB)

中でも戦闘システムの改良は効果覿面で、当たり判定の見直しを筆頭に、通常打撃攻撃によるPP回復とジャストアタックが冗長になりがちなステージ攻略に適度なリズムを与えており、かなり遊び易くなっています。属性計算式の変更(属性弱体化)によって、武器のグレードが高ければ、無属性や微属性でも敵との相性差を考えずに太刀打ちすることが可能となっており、また、パーティメンバーの戦闘不能化によるミッション評価へのペナルティがなくなったことに加え、新ミッションに関しては報酬バランスも大幅に改善されているので、単調なソロプレイでもストレスを溜め込む場面は少なくなりました。むしろ、ここまで出来るのであれば何故最初からやらなかったのか、といった感じですが、いずれにしてもPSUで不評を買っていた要素のほとんどは確実に潰されており、ゲームデザインに関してはコンシューマー向けMOとしてスタートラインに立てるレベルにまでブラッシュアップされています。

とはいえ、運営に関しては相変わらずの不手際を連発しており、イチローオンラインやマイルーム落ちなど根本的な問題が解決されていません。現状、当面の敵はマイルームに有り、といった状態が続いており、そのお陰でせっかくのバージョンアップをもってしてもユーザー体験はといえば既視感のあるもので、「すべてが進化!もっと楽しいPSUに!RPG、新生。」という謳い文句は誇大表現となってしまっています。キャパシティに問題があると分かっているのにサーバー / 回線を増強しないソニックチームの姿勢は、課金サービスを提供するメーカーとしてはお粗末なもので、コストを惜しむあまり、この期に及んでも運営体制が改められないのであれば、「イルミナスの野望」は再び酷評のどん底に身を落とすことになるでしょう。早くも“小出しオンライン”の影が見え隠れする「イルミナスの野望」とクソゲーは紙一重ということです。

なお、この「イルミナスの野望」を快適にプレイしたいが為に、Mac OS X Leopard用の貯金を切り崩して、PS2を新調してしまいました。この時期にPS2をリフレッシュするのは余りにも勿体無いことでしたが、ニート風情にPS3を購入せしめるだけの予算があるはずもなく、やむを得ない処置として自身を納得させています。2台目のPS2として酷使されて来た50000番は、何を隠そうドライブ・クラッシャーとして名高いPSUその人に破壊されてしまったので、同様の負荷に晒される79000番がどこまで持つかは分かりませんが、願わくば、これがいずれお目見えするかもしれない廉価版PS3との橋渡し役として、天命を全うしてくれることを祈るばかりです。

しかし、極限までコストを削り込んだ結果、安っぽさが表裏一体となった新型は、一体、旧型の中には何が詰まっていたのかと思うくらい、圧倒的に薄く、軽く、驚異的に小さい。緩衝剤に類する贅肉がないのでダイレクトに伝わってくるドライブ駆動音はやや五月蝿めですが、取り回しが楽で、流石に快適です。ただまあ、これだけコンパクトだと容易に壊れてしまいそうで、その頼りなさが恐ろしい。少なくとも熱や物理的な衝撃には脆弱そうなので、「イルミナスの野望」をフル稼働させた後の製品寿命は推して量るべきかな。

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