2007年10月05日 (金)

HCM Pro 新製品情報:Hi-νガンダム ほか

ガンダマードットコムの予約情報より、逆襲のシャア小説版から「Hi-νガンダム」の発売が決定しました。MG化を機に公式設定化された「Hi-νガンダム」ですが、オリジナルと比較して趣向の異なるリニューアルデザインは賛否両論を呼び、物議を醸しました。そういった事情もあって、ハイコンプロでの商品化に際してはサプライズを期待していた向きもあった様ですが、今回は順当にMG準拠のプロポーションとなっています。

HCM Pro 03-01 ガンキャノン マスターマーキングver.
                        ……11月発売予定 予価1,890円
HCM Pro 07-01 シャア専用ザク マスターマーキングver.
                        ……11月発売予定 予価1,890円
HCM Pro SP-004 陸戦型ガンダム スペシャルペインテッド
                        ……11月発売予定 予価5,040円
HCM Pro ガンダムキュリオス ……12月発売予定 予価3,150円
HCM Pro ガンダムヴァーチェ ……12月発売予定 予価3,990円
HCM Pro Hi-νガンダム ……12月発売予定 予価4,410円

アムロ・レイの搭乗最終機を謳う「Hi-νガンダム」は12月の目玉商品。膝関節部シリンダー可動ギミックを採用し、ファンネル、サーベルラックの開閉ギミックを搭載しています。ファンネルが組立て済みなのは嬉しいところですが、これだけで価格水準が高騰するとは考え辛いので、ファンネルのエフェクトパーツやディスプレイスタンドの同梱にも期待出来るでしょうか。

しかし、決して知名度が高くないMSである「Hi-νガンダム」までもが商品化されたとなると、対である「ナイチンゲール」のリリースはもはや既定路線と言えそうです。ただ、UC物であれば条件反射で購入してしまう様なガンダマーにとっては恵みのラインナップでも、人気 / 知名度の観点から他に優先すべきものが五万とある現状では、シリーズ全体を俯瞰すると場違いな商品と考えられなくもありません。通好みな「Hi-νガンダム」も、私にとっては思い入れのない機体です。

一方、未だに初回限定生産分のパッケージが店頭に並んでいる「陸戦型ガンダム」は、なんとSPでのリリースが決定。どういった理由でSPに抜擢されたのかが不明な素体ですが、価格は通常版のほぼ倍額に跳ね上がっており、「陸戦型ガンダム」のボリュームで5千円はかなり厳しい感じです。

今回のSPバリューとしては、比較的ゴージャスな彩色が成されていた従来のSPとは異なり、シリーズ初のウェザリングを施したモデルとなることが伝えられています。ガンプラモデラーとしても知られる川口名人こと川口克己氏によるプロデュースを掲げており、5面窓のスペシャルパッケージ&風景台紙入りということからも、環境演出としてはジオラマを強く意識した仕上がりとなりそうです。

とはいえ、ウェザリングといえば聞こえは良いですが、見本写真を見る限りでの印象としてはただただ汚いだけの「陸戦型ガンダム」。通常版を側溝で野ざらしにすれば、手軽にSPへのバージョンアップが可能なだけの塗装をもってして、泥沼に浸かって来たなどという一部の酷評にも説得力を感じてしまう一品です。SPの名の下に、わざわざ汚泥にまみれた「陸戦型ガンダム」を買ってやる必要はなく、シールド固定用のスペシャルパーツだけでは、どうやっても食指の動きようがありません。

その「陸戦型ガンダム」も含め、11月はリペイントでお茶を濁す流れ。傍らで発売されるマスターマーキングver.は、従来のパネルライン塗装やライン塗装を見直し、劇中イメージで機体の色調を変更、ハイコンプロ独自のマーキングデカールを施したカラーバリエーション。どう見てもニューマーキングver.と同様の仕様ですが、無意味に名称を変更した理由は分かり兼ねます。しかし、これまでニューマーキング / マスターマーキングとしてカラーバリエーションがリリースされた商品はいずれもシリーズ最初期のラインナップで、ギミックやプレイバリューなど、総合的な完成度では現在のハイコンプロの水準には及びません。ユーザーの本音は、リペイントではなくリメイクにあるのではないでしょうか。ver.1.5 / 2.0を出すにはスパンが短過ぎるのは理解出来ますが、それでも今更このリペイントは頂けません。

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