2008年01月10日 (木)

Apple、8コア搭載の「Mac Pro」をアップデート

Appleは、8基のプロセッサコアと新しいシステムアーキテクチャを搭載した新型「Mac Pro」を発表しました。8コアモデル標準構成時のApple Store直販価格は349,800円。

アップル、クアッドコアXeonを2基搭載したMac Pro
アップルが「標準で8コア」のMac Pro新モデルを投入

新しい「Mac Pro」は、最大3.2GHzで動作する最新のクアッドコア Intel Xeon 5400シリーズプロセッサを2基搭載し、市場で最も速いIntel Xeonアーキテクチャを採用。旧機種に比べて最大2倍の性能を発揮する史上最速のMacとなっています。また、アクセス性と拡張性にも優れており、各種の充実したBTOオプションによりクリエイティブプロフェッショナルにとって理想的なシステムを提供します。

Image:Mac Pro

下位カテゴリーへのテクノロジーの浸透を促す意味でも重要なフラッグシップであるとはいえ、コンシューマーにとっては縁遠いモデルとなりつつあるだけでなく、今となっては目新しさに欠ける「Mac Pro」。待望されていたBlu-ray Discドライブの搭載も見送られており、見方によってはこれまでで最もつまらない新機種の発表と言えるかもしれません。

とはいえ、BTOカスタマイズの最高設定では軽く300万円をオーバーするなど、金額だけを見てももはやワークステーションクラスである「Mac Pro」。現状のグラフィック系ソフトではパフォーマンスを使い切ることさえ難しいとされる膨大な処理能力は、一般的なオフィス用途では明らかなオーバースペックであり、CPUパワーを持て余すことも少なくありません。ただ、Mac最高峰のプロシューマーモデルに相応しい圧倒的な作業効率を提供する一方、ハイエンド機がここまで高性能になってしまうと、「iMac」だけで中堅層をカバーすることは難しく、ハーフウェイモデルが不在であることに物足りなさも感じます。「Mac Pro」よりも安価で「iMac」よりも拡張性に富んだミドルレンジクラスの新機種の登場にも期待したいところです。

ARCHIVES

  • Browse All Archives [1746] »

RECENT ENTRIES