2008年03月24日 (月)

HCMP新製品情報:54-00 ガンダムデスサイズ ほか

2008年5月度の新商品が公開されています。待望の「新機動戦記ガンダムW」シリーズへと突入することになったハイコンプロですが、最近はアナザーガンダムの再商品化も増加傾向にあり、平成ガンダムシリーズと共に青春を過ごした世代にとっては嬉しい流れが築かれつつあります。それだけに、極めて普通のモビルスーツであるジムが未だにハイコンプロ化の機会に恵まれない難しさ、量産機の前に立ちはだかる壁の高さには悶絶するばかりです。

・HCM Pro 53-00 ティエレン宇宙型セット
        ……2008年5月発売予定 予価3,360円
・HCM Pro 54-00 ガンダムデスサイズ
        ……2008年5月発売予定 予価2,940円

「ティエレン宇宙型セット」は、パーツの差し替えで宇宙型と宇宙指揮官型が再現出来るコンパチブル仕様となっていますが、如何せん高い!この価格設定で高機動型との互換が実現しないのは残念ですが、せめてヴァーチェ鹵獲用オプションには期待したいところ。

一方、Wシリーズ第1弾となるのはデュオ・マックスウェルの搭乗する「ガンダムデスサイズ」。機体の象徴であるビームサイズはビーム部のエフェクトパーツが大小2種類付属し、特徴的なバスターシールドのクロー展開も再現。Wシリーズに共通して専用のディスプレイベースが付属します。

ホビー事業部にとっても久々となるWシリーズ。模型誌では試作品が公開されていますが、スタイリングの決定には細心の注意が払われたというものの、そのプロポーションは設定画や旧キットのイメージとは異なり、第一にスリム、第二にハッタリが利いているという印象。今後のシリーズ展開を占う上でも重要な試金石となる最新のWスタイルは、SEED以降の潮流を象徴する小顔・スリム化アレンジの方向性を踏襲したものと言えるでしょう。

とはいえ、Endless Waltzばかりにスポットが当たる中で、立体化の機会に恵まれないTV版Wチームがハイコンプロ化の先鞭を付けるというのは画期的。第一弾がウィングでない辺り、特にプッシュする作品がない時期のバンダイに特有な手探り感が出ていますが、この流れであれば、ほとんど諦めていたTV版のトールギスやゼロ、エピオンのラインナップにも期待出来るのではないでしょうか。それどころか、機体の素性が極めて近しいことから、Wが出せるならXも出せるということで、平成ガンダムシリーズファンにとってはWシリーズの展開は朗報と言えそうです。

しかし、それよりも何よりも、今月の新作情報で最も嬉しかったのは「1/144 HGUC MS-06FZ ザクII 改」だったという私は、何を隠そう「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」大好きっ子。忘れ去られていた主役機の満を持しての登場に、期待感を抱かずにはいられません。サザビーがリリースされる前に逆シャアシリーズが打ち止めされてしまったことは痛恨ですが、それもFZザクに道を譲るのであれば納得出来ます。惜しむらくは、先行したNT-1アレックスの出来があまりにも微妙過ぎたことですが、旧キットから20年の時を経てHG化されるFZザクが一体どんな進化を遂げて登場するのか、楽しみで仕方がありません。

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