2008年04月07日 (月)

ココログ規約改定、1年間更新のないブログは削除へ

やや旧聞に属するニュースですが、個人的には喧伝され尽くしたmixiの利用規約改定よりも気になる話題だったのでクリップ。

ココログが規約改定。1年間更新のないココログフリーはブログを削除

@niftyを運営するニフティは、3月3日付でブログサービス「ココログ」の利用規約を変更し、無料で作成できる「ココログフリー」において、1年間更新されていないブログを削除する方針を打ち出しました。

今回の措置は、ココログのアクティブユーザーがよりよい状態でブログを利用できる環境の整備、システムリソースの最適化を目的として行なわれるもの。削除措置は4月1日より行ない、1年間更新されていないアカウントは毎月自動的に削除する。有料会員向けの「ベーシック」「プラス」「プロ」は削除措置の対象外。

こと私はといえば今回のニフティの措置には肯定的で、利用者の増加による負荷の増大が発端であればこそ、決して情報の価値を過小評価しているものではないと思っています。この手の無料サービスでは、一般ユーザーから自動化プログラムを用いたものまで実に多くのブログが乱立する一方で、それに伴う休眠ブログの増加がリソースを圧迫している実情があります。今回の対応は、スパムの温床と化しているインデックスからログとしての価値が低いであろう物件を整理し、リソースを再活用しようという動きなので、それが結果的にアクティブユーザー重視の施策に繋がるのであれば、それは歓迎すべきことだろうと思います。

中には、データベースとして価値のあるページが存在するのも事実でしょうが、情報の淘汰と再生産という意味では、これはもはやウェブ界における自然の掟であり、たかが無料サービスにそこまでの永続性を求めるのも酷な気がしてなりません。仮にいちブログオーナーとして今回の決定に反発するだけの思い入れがあるのであれば、なおのこと記事の恒久性を担保する為にはそれなりのコストを支払うべきだと考えています。ただ、そうはいっても、ブログオーナーに万が一の不幸があった場合や、また、その時点で家族や友人に管理者権限がないケースも考えられるので、何らかの救済処置を盛り込む必要はあるのでしょう。

今後、他のブログサービスが類似の規約改定で追随する可能性もありますが、全体の7割にも上るとされる休眠ブログや、また、国内では実に4割にも迫るとされる迷惑ブログの存在を鑑みると、むしろ同様の動きが積極的に広まってくれればいいなくらいには考えていて、特にスパムに関しては、特有の条件を追加することでより短期間に厳しく取り締まることが可能なはずです。

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