2008年04月24日 (木)

坂本真綾「トライアングラー」発売中

Amazon.co.jp:トライアングラー

坂本真綾のニューシングル「トライアングラー」が発売中です。「トライアングラー」は、TVアニメ「マクロスF(フロンティア)」のオープニング・テーマで、劇中音楽でもクレジットされている菅野よう子が作曲・編曲を担当しています。菅野よう子が坂本真綾の楽曲を手掛けるのは、2003年に発売されたアルバム「少年アリス」以来、実に約4年ぶり。公式サイトでは、坂本真綾×菅野よう子×「マクロスF」によるスペシャル“トライアングル”コラボレーションが謳われています。

ともすれば味気ない印象すら与える3DCGが主体となる「マクロスF」のアニメーションには魅力を感じませんが、それでもマクロス×菅野よう子の黄金タッグが贈る劇中音楽は一級品。中でも、盟友・坂本真綾が歌う「トライアングラー」は、インパクトでこそ「もってっけ〜♪」に譲るものの、聴き込めば聴き込むほどに味が出る完成度の高い音楽として、フラッグシップに不足ない仕上がりとなっています。

マクロスという結果が求められる作品で、坂本真綾というかつてのプラチナコンビを選択した菅野よう子。左様の組み合わせならではの神秘性は残しつつも、アップテンポで疾走感のある楽曲に仕上がっている本作ですが、起伏に富んだメロディと鮮やかなコードワーク、耳に残る普遍的なポップセンスはまさに菅野節の真骨頂で、J-POPの範疇に収まらない菅野よう子ならではの目まぐるしいサウンドワークが楽しめます。

坂本真綾にとっても新境地を開拓した感のある「トライアングラー」では、彼女のヒーリングボイスが開放感を演出する一方、高音で歌い上げるサビは印象的で破壊力があります。様々なアーティストとの共演を重ね、あらゆる世界観を歌い上げることで成長を遂げて来た彼女が、菅野よう子と再びタッグを組むことで生み出される化学反応は必聴です。

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