2008年05月16日 (金)

プラチナゲームズ「ベヨネッタ」公式サイトオープン

カプコンの精鋭部隊、第4開発部が母体となって独立したクローバースタジオ解散後、主要メンバーが合流して立ち上げられたプラチナゲームズが本格始動。2006年2月の設立以来、沈黙を守り続けてきた同社が、セガとのコラボレーションで贈る新プロジェクトを電撃発表しました。

BAYONETTA - ベヨネッタ | OFFICIAL WEBSITE

著名なクリエイターを多数擁するプラチナゲームズの中でも、注目の神谷英樹ディレクターが開発を手掛ける「BAYONETTA(ベヨネッタ)」は、PLAYSTATION 3及びXbox 360にて2009年の発売を予定しています。

7年まえに僕が『デビル メイクライ』を作ったときに、アクションというジャンルの3D化がスタートしたと言われましたが、果たして本当にそうだったのでしょうか? そしてその後、アクションというジャンルは、僕たちが7年まえに達成した段階から本当に進歩したのでしょうか? 僕はそうは思いません。僕たち(プラチナゲームズの)クリエーターは、アクションゲームをよりスムーズに、より緊張感のあるものに、そしてより引き込まれるものにする機会はないかと考えてきました。自分が3Dアクションに戻った理由はそこにあります。7年まえの約束を果たすときはいまであり、進化した3Dアクションを実現できるのは私たちのチームだけだと感じています。スタイルとアクションの時代は終わりました。いま、僕たちはアクションをクライマックスに持っていきます

http://www.famitsu.com/game/news/1215242_1124.html

画期的なアクションゲームを作り続ける神谷ディレクターが本作で目指すのは、全編に渡ってスピード感とダイナミズムに溢れるアクション。“クライマックス・アクション”をコンセプトに掲げる「ベヨネッタ」は、3Dアクション開発に向けた刺激的な挑戦と、神谷ディレクターのエッセンスがふんだんに盛り込まれた意欲作です。

人知を超越した肉体を持つ現代の魔女・ベヨネッタが主人公に据えられる本作、敵として登場するのは神々しい姿の内に禍々しさを秘めた天使たち。しかし、魔女と天使の対比が描かれることになる「ベヨネッタ」で神谷ディレクターが目指しているテイストは、あくまでもリアリティあるファンタジーであるとのこと。また、ヒロインのアクションの基本となるのは体術と武器で、両手両足に銃火器を装備することで、女性ならではのしなやか且つ華麗な体術と苛烈な銃撃が組み合わされた、斬新なアクションが展開されます。

一説には、銃剣を意味する英語の“bayonet”に、イタリア語の女性名詞である“a”を足した造語であるともされる「ベヨネッタ」。語感の良さも然ることながら、神谷ディレクターが関わっているゲームで主人公の名前がそのままタイトルに冠される作品というのも珍しいので、少なくとも送り手としては、それだけ魅力的なキャラクターを生み出すことが出来たという自負があるのでしょう。

それにしても、現在公開されている動画からその全貌を推し量ることは難しいものの、神谷英樹×プラチナゲームズでは買わない理由がありません。下手をすればTeam NINJAの板垣伴信氏並にビッグマウスに拍車が掛かっていることは気になりますが、久々の露出で気合いが入り過ぎていること以上に、それだけ自信があるということなのでしょう。むしろ、公式サイトの文面などからは、念願のスポンサーが見つかって、俺は今、もの凄く充実しているぞ!といった感が滲み出ています。

唯一の懸念は、オリジナルタイトル、それもハードアクションに冷たい日本市場では受け入れられる可能性が低いことですが、第2のDMCどころか、DMCを超え得る自信ありきで製作が開始されたということからも、アクションゲームの最先端を具現化する渾身の「ベヨネッタ」には期待感を煽られます。DMC以来となる神谷ディレクターのガチンコ3Dアクション、楽しみでない訳がありません。

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