2008年06月20日 (金)

コンテンツ投稿サイト「DreamTribe」がオープン

漫画、アニメ、小説、音楽などのコンテンツを無料で投稿・閲覧出来るウェブサイト「DreamTribe」がオープンしました。運営は、最近何かと話題の小学館グループ。

DreamTribe(ドリームトライブ)とは、コミック・4コマ漫画・イラスト・小説・音楽・動画などのコンテンツ無料閲覧・無料投稿サイトです。

http://www.dreamtribe.jp/

“妄想族”を意味する「DreamTribe」は、作家登録を行なったユーザーの投稿を受け付け、メジャーデビューの機会を提供するアマチュアコンテンツの登龍門的サイト。投稿作品から優れた才能を発掘し、メジャーデビューに繋げるのが狙いで、当初はコミック作品の投稿に対応し、順次、4コマ漫画やイラスト、小説、音楽、アニメ作品の投稿にも対応する計画です。

投稿作品は無料で閲覧が可能で、作品に対するコメント機能や投票機能も搭載。今後はSNS機能の実装を進め、2009年春を目処に全サービスの実装を終える予定としています。なお、受け付けられるコンテンツはユーザーが制作したオリジナルのアマチュア作品のみで、投稿作品の著作権は投稿者に帰属します。

小学館グループでは、新たな作品の発表やデビューのチャンスを提供する場として「DreamTribe」を位置付けており、新たなコンテンツや才能の発掘の場としてこれを活用し、人気を集めた作品の2次利用展開も積極的に推進していく考えです。

これまでありそうでなかったタイプの投稿サイト「DreamTribe」。この手のサイトに出版社が進出するのは初めてのことだと思われますが、いわゆる「持ち込み」のオンライン版と考えれば、試み自体は悪くありません。出版社が東京に集中している現状では、首都圏外在住者はそれだけで不利になりがちなので、地方出身のアマチュアにとっては相互に嬉しいシステムとなるでしょう。最近はデジタル入稿も増えているので、「DreamTribe」の様な受け皿が用意されることで、メジャー志向のクリエイターにとっては「持ち込み」の垣根もグッと下がることになります。

ただ、小学館がインターネットの文化にどれだけの理解を寄せているのかは気になるところで、これらのインフラが上手く機能するには、彼らの裁量が必要になって来ます。先人の弁を借りれば、いわゆるパクリ厨と呼ばれる様な人間とさえ向き合うことになる「DreamTribe」では、盗作問題への厳しいチェック体制が不可欠となるはずで、また、そういった一部の安易な制作者と、糾弾という名の暗黒面に囚われた烏合の衆が「DreamTribe」という場を介して邂逅することを考えれば、炎上への対処も必要になるでしょう。そこへ来るとコメント機能も諸刃の刃で、時としてプロにさえ辛辣なネガティブコメントの洗礼が杞憂され、打たれ強くあれというにはあまりにも過酷なネットの暗部が足枷となるケースも想定されそうです。

リンク:
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/22191.html

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