2008年06月26日 (木)

本日のお届けもの:HCMP アカツキガンダム ほか

およそ1年ぶりの購入となったハイコンプロ。しかし、ここまで疎遠となっていた理由は生活の困窮に他ならず、コレクションを再開するに足る経済的な根拠が解決された訳ではありません。その為、月2個平均のリリースペースで購買を続けることは難しいという経済的な問題と、増え過ぎたラインナップを確保しておくスペースがないという環境的な問題から、これまでに買い揃えた約40体のレギュラーシリーズは全て処分することに決めました。これからは予算が許す範囲内で、スペシャルペインテッドと光り物のみをコレクションして行こうと思っています。ポイントを押さえたコレクションは続けたい、でも、コストは極限まで削ぎ落としたい、最小限の負担で最大限の満足度を得る為の次善の策としては良い選択なのではないでしょうか。飽きっぽい私にしては、珍しく息の長い付き合いとなっているハイコンプロですが、それだけ貴重な趣味となっている彼我との出会いには感謝しています。

Amazon.co.jp:HCM Pro 42-00 アカツキガンダム

  • HCM Pro 42-00 アカツキガンダム コンプリートセット
  • HCM Pro SP-003 νガンダム
  • HCM Pro SP-004 陸戦型ガンダム
  • HCM Pro SP-005 ガンダムエクシア

ということで、スペシャルペインテッド3点と光り物1点をお買い上げ。

まずは、非常に残念な出来となっている「νガンダム」から。本来であれば、全身に施された淡いパールコーティングと細部に施された濃厚なメタリック塗装が上品な質感を演出したはずの「νガンダム」も、塗り残し、はみ出し、塗膜のムラ、吹き溜まりなどなど、評判通りの塗装品質が最悪で、大いに落胆せざるを得ない仕上がり。サイズが大きいだけに、粗も際立ちます。SPの売りである全身塗装の精度がこれでは、塗装箇所の少ない通常版の方が全体的な絵面が引き締まって見える分、圧倒的に印象が良いです。流石に低迷期の商品は今日の目で見ても厳しいものがあります。

それに対して、やり過ぎたウェザリングが思ったよりも様になっている「陸戦型ガンダム」は、陸戦仕様ならではのマットな質感を表現することで全体的に落ち着いた雰囲気を醸し出しており、手応えは充分。この「陸戦型ガンダム」では全身に汚し塗装が施されており、スミ入れやシャドウなど、従来の豪華さや高級感を指向する塗装とは異なった塗装技術・塗装表現が用いられていますが、パッと見では素直に薄汚れた身形をしているものの、ベースとなる塗装精度そのものは高めで、08小隊の世界で描かれる量産兵器の世界観が見事に再現されています。

また、ガンダムの新基軸を提案する斬新なデザインにシンプルながらも洗練されたギミックを備えた「ガンダムエクシア」は、ほぼ完璧な塗装品質とハイコンプロならではのシャープな造形美とが相俟って、これが抜群の格好良さ。特に、見本写真ではケバい印象すらあった塗装は、実際には深みのある色合いで品があり、ディテールを引き締めて見せることに成功しているので、SPならではの高級感を体現する上で理に適った配色であることが実感出来ます。

一方、SEEDの系譜を語る上で外せない「アカツキガンダム」は、往年の「ストライクフリーダムガンダム」を彷彿とさせるスタイリッシュなプロポーションと精密感溢れるディテールが良好で、値段を考えなければ及第点以上の仕上がり。全身にメッキコーティングが施されているので、10cmほどの全高ながらその存在感はかなりのもの。オプション、プレイバリュー共に豊富で満足度は高めです。しかし、不安定な塗装と光沢面の汚れが著しく完成度を下げており、非常に高いポテンシャルを秘めた素体なだけに、品質管理の匙加減一つでパッケージ力が損なわれてしまう毎度の手抜き工事が実に勿体ないモデルと言えるでしょう。

今回の一押しは何といっても「アカツキガンダム」であり、なんだかんだとお気に入りの一品ですが、総体としては、久々のハイコンプロに期待感も大きかった分、当たり外れの大きい買い物でした。

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