2008年07月30日 (水)

「機動戦士ガンダム00」2ndシーズン開始を発表

2008年10月から毎週日曜日17:00〜17:30、MBS・TBS系列全国28局ネットにて放映が開始される「機動戦士ガンダム00」セカンドシーズン。バンダイナムコグループでは、セカンドシーズンのTV放送に合わせて、グループ各社で商品・サービス展開を実施することを発表しました。

http://animeanime.jp/news/archives/2008/07/002nd5.html

ファーストシーズンでは、西暦2307年の地球を舞台に、私設武装組織ソレスタルビーイングに所属する主人公の刹那・F・セイエイがガンダムエクシアを駆り、争いが絶えない世界を相手にして戦争を根絶する為の戦いを挑むという内容が描かれました。セカンドシーズンは、ファーストシーズンから4年後の世界が舞台となり、成長した刹那がガンダムエクシアの後継機ダブルオーガンダムを足掛かりに、新生ソレスタルビーイングとガンダムマイスターを中心とした対独立治安維持部隊アロウズを標榜する新たな戦いが描かれます。

「機動戦士ガンダム00」は、当初より全4クールとされており、今秋にはセカンドシーズンが放映されると見られていました。この為、セカンドシーズンの放映開始そのものは既定路線と言えるものの、放映時間が土曜日18時から日曜日17時に変更されているので、現在同枠で放映中の「コードギアス 反逆のルルーシュ R2」が視聴率的に低迷していることからも、土6に代わる日5がアニメ放映枠として定着するかどうか、同時に、バンダイナムコグループのビジネス展開に対する影響も注目されます。

ということで、セカンドシーズンの発表に合わせて、本格的な広告展開も開始された00。キャラクターを眺めていると、一見、ガンダムマイスター全員が存命している様子ですが、監督も「ロックオンは死んだ。生き返ることはない。」旨の発言をしているので、コードネーム:ロックオンのセカンドシーズンの中身は、双子の弟のライルと考えるのが自然でしょう。ファーストシーズンの〆を踏まえると、ほとんどのメンバーに対して「え?生きていたの?」という微妙な気持ちが湧いて来るのも確かですが、しかし、ガンダムマイスターそのものは第1期と同じでも、内面的には全てのキャラクターに変化があるはずなので、その辺りの配慮の行き届いた描写には期待しています。

一方、MSは名前と機体を一致させるだけでも一苦労ですが、初見では明らかにゲテモノ臭漂うデザインが受け付けません。顔だけはへの字のスリットが入ってそれらしくなりましたが、レンズやブレードアンテナなど、前期での“ガンダム”を象徴付けていた意匠がごっそりと削ぎ落とされており、全体的にガワラナイズされて残念な感じに。デザインそのものも平面が増えて簡素化されていますが、新しいMSである割には使い回し感が漂っており、前機とかなり似通っている分、新鮮味に欠けます。第1期のMS群は、従来のガンダムにはない斬新なラインが、あれで見慣れると非常に格好良かったので、尚更、アイデンティティの退化を感じずにはいられません。また、特にエクシアはMSVも含めてデザイン的にも傑出したまとまりの良さを発揮しているので、それだけに個人的には、いきなりダブルオーに乗り換えるよりも、エクシアを強化したMSで何話か頑張って貰いたかったところです。

セカンドシーズンの機体に共通するのは、どれも線が減って色分けもシンプルになっていること。制作に苦労したと言われるファーストシーズンの反省から、作画の省力化と玩具の低コスト化を狙った様なデザインで、今時のアニメらしい、クリエイターに優しいエコなガンダムといった印象を受けます。とはいえ、これも実際に動いている所を見ればまた評価も変わって来るのでしょう。シンプルなデザインにすることで、劇中で格好良く動き、尚かつ出来のいい立体物が出るなら、消費者にとっても悪い話ではありません。「動かし易さ優先」という以上の、凄い何かを見せてくれることを期待しつつ、放送の開始を楽しみにしています。

リンク:http://www.gundam00.net/

ARCHIVES

  • Browse All Archives [1745] »

RECENT ENTRIES