2008年11月03日 (月)

Movable Type 3をアップデートしました - その2

Movable Type 3.35から、MT3の最終のセキュリティアップデートバージョンであるMovable Type 3.37にアップデートしました。アップデート手順は、基本的にはインストール時に行った作業をそのままなぞる形になります。カスタマイズを施したファイルに関しては、該当部分の記述を適当に移植しました。

今回は、アップデート前に利用していたMTディレクトリを残したまま、差し替えでのアップデートを行いましたが、ファイルのアップロード後、mt.cgiにアクセスした時点では既に管理画面のバージョンナンバーが書き替わっていたので、アップグレード画面への変遷がなかった点は気になるところですが、とりあえず問題なく動作している様子なので、この投稿は最終的なテストエントリも兼ねています。

なお、MT3のサポートは、2008年7月31日をもって終了しました。それに伴い、パッケージのダウンロードは2008年12月26日にて終了する予定なので、MT3継続利用者は早めにダウンロードを行い、バックアップを保存しておきましょう。


0. ブログをバックアップ

FTPクライアントでサーバ上のデータを丸ごとローカルにダウンロードして保存します。また、メインメニューのユーティリティ「読み込み / 書き出し」から、「エントリーの書き出し」で投稿を保存します。

1. Movable Type 3.37の個人ライセンスをダウンロード

シックス・アパート ユーザーサイトから、ユーザー登録をした後にMT 3.37をダウンロードします。MTのライセンス管理は、TypeKeyからSAID(シックス・アパート ユーザーID)に変更になりました。変更以前にTypeKeyでMTをダウンロードしたユーザーは、アカウントを移行する必要があります。

2. mt-config.cgiを設定

ダウンロードしたファイルを解凍。

MT3.2以降からのアップグレードの場合、アップグレード前に利用していたmt-config.cgiをそのまま利用することが出来ます。MT3.35から特に変更した項目はありません。

3. ファイルをアップロード

今回は差分のアップデートでも問題ありませんが、念の為、MTをインストールしているディレクトリに上書きします。default_templatesディレクトリやsearch_templatesディレクトリ内のテンプレートをカスタマイズしている場合は、ローカル側に作成したバックアップから、それらをアップロードします。SQLiteなどローカルDBを使用している場合は、それらのアップロードも忘れずに行います。アップロードが完了したら、CGIファイルのパーミッションを設定します。

4. mt.cgiにアクセス。

mt.cgiにアクセスすると、自動的にアップデートが開始されます。無事に完了したら、MTディレクトリからmt-check.cgi、mt-upgrade.cgi、mt-db2sql.cgi、mt-testbg.cgi、mt-wizard.cgiなどを削除。

5. ブログをリビルド

管理画面にログインし、ブログを再構築するとバージョン表記が3.37に変わります。これでアップグレード作業は完了です。


その他、カスタマイズを施したファイルの反映。

1. コメント欄のスパム対策用のチェックボックスを有効にする為の確認用スクリプト

/MT/lib/MT/App/Comments.pm

Comments.pmの260行目辺りに挿入。

if (!$q->param('text')) {
return $app->handle_error($app->translate("Comment text is required."));
}
if (!$q->param('spamprotect')) { 
return $app->handle_error($app->translate("Please check the 'Spam Protection' checkbox.")); 
}

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