2008年12月21日 (日)

自宅の天井に満天の星空を「ホームスター EXTRA」

Amazon.co.jp:ホームスター EXTRA

この冬、人気の家庭用プラネタリウム「ホームスター」シリーズに、最高級モデルとなる「ホームスター EXTRA(エクストラ)」が追加されます。投影画像の明るさ、リアルさ、美しさを飛躍的に向上させた本物志向のハイクオリティモデル「ホームスター EXTRA」は、定価60,900円で12月25日発売予定です。

「ホームスター」は、世界的に活躍するプラネタリウム・クリエイター大平貴之氏とセガトイズが共同開発した家庭用プラネタリウム。業務用プラネタリウムと同じ光学式の投影方法を採用するなど、これまでにない本格的なプラネタリウムが家庭で楽しめるのが特徴で、その手軽さとリアルな星空が話題を呼び、2005年8月の発売から3年でシリーズ累計20万台以上を販売する人気商品となりました。

今回、シリーズ第5弾として発売される最上級モデルEXTRAは、現行モデルと同様に高輝度白色LEDを光源に使用していますが、出力はPROの3Wから約5倍の14Wにアップ。室内でも奥行きのある投影を楽しめる様になった他、間接照明などの微光がある場所でも充分に星空を堪能することが出来る様になりました。投影可能な星は、8等星までの恒星約45,000個と、天の川を構成する微細な星群75,000個を合わせた、シリーズ最多となるおよそ12万個で、家庭用プラネタリウムでの最多投影数を標榜。元々、肉眼で見える星は6.5等星が限界とされている為、EXTRAではそれを超えるリアリティを提供します。

一方、星空を本物の夜空に近づける為に、レンズ、原板、フィルムも改良。最も明るく見える1等星の投影サイズを従来の50%以下にし、フィルムサイズを約200%拡大することで、恒星像を大幅に縮小し、小さな星の再現性を向上させることで、より精細でリアルな星空を再現出来る様になりました。更に、投影レンズを7枚に増やすことで、従来よりもシャープな投影画像を実現しています。

他にも、日時指定で365日の星空を任意に投影することが出来る他、星空が回転する日周運動のスピードや投影する場所に応じた星空の明るさを調整することが可能で、また、ランダムな場所・タイミングで流れ星を再現出来る流星機能を搭載するなど、付加機能が充実。これらの設定を遠隔操作で行う専用リモコンが付属し、かなり贅沢な仕様となっています。

本格志向の極致、肉眼を超えるリアリティを実現した逸品

光源からレンズ、原板に至るまで、全てが新設計のEXTRAは、現行モデルから大幅なパワーアップを果たし、リアル感が飛躍的に向上しました。PROの倍以上となる価格設定から考えても気合いの入り用が違いますが、当初発表の7万円台半ばの想定価格からすると、製品版はコストパフォーマンスの面でもかなり頑張っている印象を受けます。しかし、一部業務用途も想定しているEXTRAの仕上がりは、ホームユースにはややオーバースペックか。家庭用と考えた場合、バランス的にはやはりPROが一番良くまとまっている様に感じます。

とはいえ、星好きにとっては喉から手が出るほど欲しい、マニア垂涎の逸品だけあって、スペック的にも価格的にも、もはや玩具のレベルを超えているEXTRA。不況のこの時世に、セガトイズとしては思い切った戦略に打って出ましたが、とりあえず、リビングに置けるプラネタリウムに業務用の方法論が持ち込まれたこと、そこにまず意義があるのだと思います。ここまで来ると流石に一個人が趣味で購入するのは勇気が要りますが、単純に良い物を作ろうとするメーカーの姿勢には頭が下がります。本格志向も極致に達したEXTRAは、最初で最後の“究極の”家庭用プラネタリウムとして、世に憚ることになるに違いありません。それだけに、それなりに需要が高まると思われたクリスマス商戦に間に合わなかったことだけが悔やまれます。

リンク:HOMESTAR|セガトイズ

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