2009年10月16日 (金)

テクノラティジャパンのサービスが終了

ブログ検索サービスTechnoratiの日本語版であるテクノラティジャパンが、2009年10月23日(金)12:00をもって全サービスを終了することを発表しています。

サービス終了の理由については、

テクノラティジャパンは、国内サービス開始以来、日本のブログ界に貢献し、ブロガーの皆様とともにブログを収益化することを目指してまいりましたが、米国テクノラティ社の事業方針の変更に伴い、日本語システムの開発及びサポートの継続が困難になったことにより、今回のテクノラティジャパンの全サービス停止の決定にいたりました。

テクノラティジャパン サービス終了のお知らせ

としています。英語版のサービスは継続される為、アカウントの移行については

  • テクノラティジャパンのサービス終了後にアカウント情報削除
  • Technorati(テクノラティUS)のサービスを利用

という二通りの方法が用意されていますが、現時点でTechnorati(テクノラティUS)では日本語サイトの検索には対応していない模様です。

何かあまりにも唐突に終了してしまう印象ですが、最近はデータセンター移転に伴う障害で長期間に渡ってアカウント編集機能がストップするなどグダグダ続きだったので、今となって考えれば、それも確かな前触れだったのだと思います。

ブログ検索の元祖として華々しく登場し、Web 2.0全盛期の気運に乗りながら独自のソーシャル機能を提供して来たテクノラティジャパン。日本のブログ界に少なからず貢献して来たテクノラティジャパンだけに、その終焉には感慨を覚えずにいられません。

が、肝心の検索機能については、絞り込みオプションの少なさや精度の悪さ、レスポンスの緩慢さなどから、当初よりあまり使えた印象がありません。アルファ層ほどブログ勃興期の徒花という見方も少なくない中で、最終的にはGoogleにブログ検索サービスが追加された時点で、こと“ブログ検索”という分野においてのテクノラティジャパンの役割は終わっていた気がします。

サービス終了については残念に思いますが、ネームバリューの割には何が良いのか伝わり難く、そこでなければ得られない“何か”に欠け、特徴ある何者かになりきれなかったテクノラティジャパンは、ユーザー視点で捉えれば終わるべくして終わったサービス、という感覚の方が近いのかもしれません。栄枯盛衰というか流行り廃りというか、これも世の中の流れということなのでしょう。

外資系のサービスは本当にあっさりと撤退するケースが多いので、その度に日本の特殊性と孤立感を実感することになりますが、それもブログ界とて例外では無く、ここに一つの時代の節目を迎えた気がします。

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