2009年10月25日 (日)

Apple、Late 2009シリーズを発表

Windows 7の発売に合わせて、Macの売れ筋ラインナップが怒濤のアップデート。新しいiMac、MacBook、Mac mini、Magic Mouse、Apple Wireless Keyboardが発表されています。とりあえず今回はノルマを達成する為の簡易更新です。

Image:iMac Late 2009

iMacはマイナーチェンジながら、モニタを覆うガラス部分のデザインに若干手が加わったことで、よりスタイリッシュになりました。LEDバックライトでスッキリとしたボディはAppleらしい洗練された存在感を放っています。Blu-ray DiscドライブやUSB 3.0が搭載されていないこと以外に目立った欠点はなく、16:9のISPパネルをフルラインナップする他、Mini DisplayPortを入力端子として備えるなど目新しさも充分。コストパフォーマンスはPCと比較しても遜色無いレベルです。特に、年々大型化するiMacにあって、日本の住宅事情など知ったことかといった風な27インチの迫力は圧巻。一体型デスクトップモデルとしては無敵の逸品です。

対して、MacBookは丸みを帯びたポリカーボネイトをまとい、よりキュートに。しかし、その見た目とは裏腹に、製品の特性上、ユニボディによる剛性アップを果たした筐体構造の進化は特筆すべきで、また、昨今のAppleプロダクトのトレンドに対応したLEDバックライトやガラス製マルチタッチトラックパッドを搭載するなど、隅々までチューンナップが施された中身は殊の外凶暴。最近のMacBook Proシリーズ同様、バッテリの交換は出来ませんが、本体の底面にまでロゴが入るなど、裏蓋にさえ妥協しないデザイン性の追求でも他の追随を許しません。そして何より、遂に10万円を切った価格が強烈です。黙っていても売れるベストセラーにあって、更に隙が無くなりました。

一方、今回の発表で唯一手が出せそうなのがMagic Mouse。ワンボタンマウス、ボタンレス、クリックボールと来て、遂にマルチタッチ対応となったMagic Mouseは、Appleマウスというより、近年のApple製インターフェイスデバイスの集大成といった趣き。機械的な部分が表に出ていないメンテナンスフリー仕様で、ハードウェア的に問題があったMighty Mouseの反省も盛り込まれており、非常に理に適った構造をしています。その割には価格も頑張っているので、大変魅力的なマウスに仕上がっていると言えるでしょう。

指を遊ばせておけない(指を置いておけない)、Exposéを割り当てるボタンが無い、Boot Campで使えないなど、実用上の問題こそあるので、いざ買い替えるとなると乗り越えなければならないハードルは高いですが、機能面は元より、デザイン面でも非常に小洒落ており、水まんじゅう以来のロングセラータイトルになる予感をヒシヒシと感じさせます。

大々的なモデルチェンジこそありませんでしたが、サーバモデルとしての実用性を打ち出しているMac miniを含め、今回のLate 2009シリーズは総じてバランス良く大小粒が揃っており、非常に戦略的なアップデートだった印象です。

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