2010年03月19日 (金)

Yahoo!アドパートナー試験運用中

事の発端は2010年3月上旬、これまで4年近く利用していたGoogle AdSenseから、突然、非承認の通知が届いたことに始まります。「Google AdSense アカウントの非承認」という素っ気ないタイトルのメールが、Adsenseユーザーにとっては何より恐ろしい、俗に言う“死の宣告”です。

一頃、巷でよく耳にしていた“死の宣告”を、まさか自分が受け取ることになるとは思わなかったので、寝耳に水というか、狐に摘まれたというか、ショックというよりは酷く唖然としてしまいましたが、何せ、いぬリンクに母屋を支えられたこのブログを足場として、これまで地道に積み上げて来たAdSenseが水泡と帰す“死の宣告”ですから、感情論としては容易に納得出来る話ではありません。とはいえ、基本的にアカウント非承認の通知は一方的な宣告であり、一度アカウントの無効を言い渡されると二度と復帰出来ない代物なので、場末のいちブロガーにはどうすることも出来ない、というのが実情です。

Google で最近の記録を調査したところ、ご利用の AdSense アカウントで AdWords 広告主に重大なリスクが生じていることを確認しました。このアカウントを引き続きサイト運営者ネットワークで使用できるようにすると、今後広告主に費用上の損害が及ぶ可能性があるため、アカウントを無効にしました。

この措置は、Google の広告主と他の AdSense サイト運営者を保護するために必要であることをご理解ください。

文面を読む限りでは、不正や規約違反によるアカウントの停止では無く、簡単に言ってしまえば「PVの割に報酬が発生し過ぎている」ことによる広告主の保護処置、と手前勝手に解釈することも可能ですが、単純にウェブ上で広く知れ渡り過ぎた「無効なクリック」云々の通達文が雛形を変えただけかもしれないので、何分、微妙なニュアンスは掴み切れません。しかし、仮に「AdSense狩り」などの作為的なクリックによる無効処置ではないとしても、事の顛末を見聞する限り、Googleが主体的に判断した項目について、異議を申し立てたところで現状の回復は難しく、意味を成さないと思うので、こちらとしては素直に諦める他ありません。貴重な収入源……と言うと大袈裟に聞こえますが、最近はようやく僅かながら見返りを期待出来る程度の軌道に乗った報酬源であったことは間違いないので、「自宅療養中の黄昏ニート」という看板を掲げる手前もあって、我ながら痛恨の極みです。

ということで、単価が高く、サイト運営者にとっては最適解とも言える優秀な広告プログラムであるGoogle AdSenseに未練が無い訳ではありませんが、いずれにしても該当アカウントの復活は見込めそうも無いので、とりあえず代替を立てた上で広告枠を復帰させることにしました。楽天系のアドサービスは漠然と敬遠していたので、「GoogleがダメならYahoo!だろう」という、無難というか極めて安直な検討作業の結果、今回はYahoo!アドパートナーをチョイスしてみました。

アドパートナー - Yahoo!ウェブオーナーセンター

Yahoo!アドパートナーは、Google AdSenseへの対抗本命馬として登場した、一般向けのサイトを対象とした最後発のコンテンツ連動型広告。表示回数保証型(CPM)によるディスプレイ広告と、クリック単価型(CPC)によるコンテンツ連動広告に対応し、サイト運営者への報酬は、広告閲覧数、クリック数、コンバージョン数に応じて発生します。利用するにはYahoo! JAPAN IDの他、審査の通過が必要です。

サイト審査には2週間程度掛かると聞いていたので、申し込み翌日には合格通知が届くというスピード判定に噴飯。まあ、路頭に迷っていたブロガーとしては有り難いことです。

さて、Google AdSenseを追随する立場にあるYahoo!アドパートナーにとっては、AdSense以上のメリットを如何に提示出来るかがサービスの成否を左右します。その点、行動ターゲッティング技術を用いたローカリゼーションと広告表示の差別化は、Yahoo!アドパートナーにおける特徴の一つであると言えると思います。また、報酬については、Yahoo!ポイントか現金、いずれかの受け取り方法を選択することが可能ですが、現金受け取りの場合には、Yahoo!ウォレットを利用した安心のオンライン決済代行サービスで、受け取り金額を最低1,000円から任意に設定出来る報酬管理の柔軟性も見逃せないポイントです。

逆に、今のところ表示形式が限られている広告ユニットのバリエーションの少なさや、広告サイズの選択肢の少なさ、加えて、ソースコードがHTML Validでない点などが目立った不満点として挙げられます。昨今、個人的にも技術面での再評価が著しいYahoo!なので、母体の大きさや実績から考えても、ウェブオーナー向けに最適化されたサービスのアビリティには将来性こそ感じますが、ことYahoo!アドパートナーにおいては、現状での印象は及第点止まり、といったところ。あとは、これで広告の精度がどの程度のものかで、Yahoo!アドパートナーの真価がハッキリしそうです。

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