2010年06月21日 (月)

Apple、筐体デザインを一新したMac miniを発表

世間がiPhone 4の発売で盛り上がる中、間隙を縫ってMac miniがひっそりとアップデート。ソリッドなアルミと引き締まったブラックの組み合わせが精悍な印象を与える新しいMac miniは、キュートなminiからクールなminiへと変身を遂げた、とてもステキなMacのカタチです。

Photo:Mac mini

一時期の沈黙ぶりが嘘の様にアップデートのペースが上がっているMac mini。新たにSDカードスロット、FireWire 800ポートをサポートするなど、昨今のMacラインのトレンドを取り入れつつ順当なスペックアップを果たす一方で、今回は特に大きなポイントが二つ。

新しいデザイン

発売以来、初めてのフルモデルチェンジを果たしたMac mini。筐体デザインは全面的にリニューアルされ、アルミ部分に一切の継ぎ目が無く、ネジも露出していない、こだわりのユニボディを纏いました。筐体サイズは、従来と比較してより薄く、逆にフットプリントは広くなっていて、Time Capsuleとほぼ同等の面積。反面、電源内蔵となっている為、トータルの占有スペースでは若干コンパクトになっているのが嬉しいところです。

また、丁度、裏蓋の様な格好になっている底面パネルは、ドライバーを使わずに取り外しが可能で、ユーザー自身の手で簡単にメモリにアクセス出来る様になりました。

HDMIの採用

他方、我が道を往くApple的には、映像出力端子は今後もMini DisplayPort一押しで来ると思っていたので、HDMIへの転換は意外。全く、HDMIを載せられるなら始めから(略=3。しかし、これでは音声信号にすら対応していない初期Mini DisplayPortを搭載したMacBook Pro(Late 2008)は酷く損をした気分です。こ、これでもユニボディなんだからねっ!

雑感

電源内蔵に伴う長時間連続使用での発熱量こそ気になるものの、あとはHDDの換装にさえ対応すれば完璧。それほど、目立って不満の無い、総じて物欲を刺激されるアップデートです。ただ、Mac miniが単体でここまで魅力的になると、もはやすっかり肩身の狭くなったApple TVには立つ瀬がありません。他の製品ラインとの兼ね合いを考えると、このままディスコンされる気配が濃厚か?

ちなみに、この先の展望としては、欲を言えば内蔵、無理筋なら外付けオプションで、バッテリーユニットなんかが搭載されると面白いかもしれません。UPS(無停電電源装置)というと大袈裟ですが、しかし、ノートブックをデスクトップ代わりに使用していて一番助かるのは、実はブレーカーが落ちてもシステムに影響が無いことなんですよね。元々がMacBookに近しいアーキテクチャを持つMac mini、純粋なデスクトップ・マシンというよりは、ノートブックの親戚としても通用する独自の進化に期待したいところです。

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