2011年01月09日 (日)

GT5|ファーストインプレッション

謹賀新年、明けましておめでとうございます。今年も新年一発目はゲーム記事で幕を開けるO.Z.K.をどうぞよろしくお願い致します。

さて、宣言通り2011年の年明けをグランツーリスモ5で迎えた今年の堕正月ですが、今回のGTは中毒性が高く、一旦始めると時間を忘れてのめり込んでしまうので、少々反動が怖い今日この頃です(主に体調的な意味で)。

中毒性のフックとなるのが、従来のお金に加えて新たに追加された経験値という概念ですが、一度に限り大量の経験値を貰えるライセンスやスペシャルイベントがあるので、満遍なくゲームを進めて行くと必然的にレベルはA-Specの方が高くなります。この辺りの匙加減がなかなか絶妙なので、レース自体は<プレイヤーが自らドライブする>A-Spec、<AIがオートドライブする>B-Specをバランス良くこなしながら遊ぶと、その都度、車体のチューニングに資金をつぎ込んだとしても、最初のエンディングまでは特に作業(消化レース)を意識することなくテンポ良く進行すると思います。とりあえずトロフィーが50%を超えた時点でエンディングムービー(ショートver.)に到達したので、これまでの簡単なインプレッションをまとめておこうと思います。

まず、今回のGT5は、グラフィック、AI、(エキゾーストノート等の)ドライブサウンド、(インターフェイス、ロード等の)パフォーマンスなど、プレゼンテーションの柱となる要素がどれも想像以上に微妙で、この点は事前の期待値からすると相当な拍子抜けである感は否めません。が、反面、最も重要なゲームプレイの部分では、近年のGTでは久々にかなり楽しく遊べる作品に仕上がっています。特に、パッド操作でここまで楽しく走れるというのは素晴らしい。

例えば、個人的にかなりハマったGT3などは、リアルな挙動を追求したドライビングシミュレータとしての指向性とレースゲームとしての娯楽性との味付けのバランスが絶妙で、極端な話が「馬力さえ上げてしまえば走行ラインなど知ったことか」といったゲーム的に豪快な遊び方も出来ました。しかし、GT4になると一転してシミュレータとしての側面が強くなり、シビアな操作性と「走行ラインの一本でも外すとオーバーテイクが困難」といった神経質なバランスのお陰で、ゲームデザインは萎縮し、レース仕様はどこまでも窮屈で、正直、あまり楽しめたものではありませんでした。GT5のフィーリングは、そういった「ストイックも極まった感がある」といったGT4流のスポーツレーシング路線とは異なるもので、少なくともGT3と同等か、それ以上には遊べる印象です。

ただ、AIだけは驚くほど \ウンコー!Yes!Yes!/ な実装で、

  • 避けない
  • むしろ向こうから当たってくる
  • こちらが走行ライン上を走っていてもお構いなし

と派手に三拍子揃っているので、私の様に「ライセンスやスペシャルイベントではせいぜいALLシルバーを狙う程度の腕前」だと、マシン性能の拮抗したイベントではAIの妨害行為でかなりのストレスを感じると思います(こちらが走行ライン上を走っているにも関わらず、AIが特攻を仕掛けて来て失格になる、とかザラです)。特に、スペシャルイベントのカートエクスペリエンス上級オータムリンク・ミニは、この残念なAI仕様そのままにレギュレーションがレーシング・カートになることで、大変なことになっています。

GT5におけるユーザー体験は、端的に言って「フォトリアルなクルマと引き換えに、背景はハリボテ」といった恐ろしくチグハグで興醒めする部分と、「ドライビング本来の魅力を余すことなく再現した」ことによる「クルマの運転そのものが楽しい」という本質部分での訴求とが表裏一体となっており、それでも、どういう訳かこれが総体としては抜群に面白い。GT5のゲームとしての基礎は、やはり時間を掛けたなりに良く出来ていると思います。ということで、ramhorn05j的には、GT5はクルマを愛するシリーズファンのみならず、より多くのユーザーに是非とも遊んで貰いたい一押しのタイトルです。

......うん、ちょっと過言だったかもしれない。

追伸

ちなみに、GT5もここからは地道な作業が必要になるので、息抜きがてらのつもりで、合間にBattlefield: Bad Company 2のマルチプレイヤーなんぞに参戦していましたが、これが最初こそ「消耗の度合いが大きい割に収穫が少なく大変。トロフィー5、6個くらいピロンピロン♪行っちゃうかと思ったけど、流石に甘かった」などと打ち拉がれたりもしましたが、最近ではすっかり楽しくなってしまって、実はGT5まで手が回っていません。

BFは立ち回り、そしてチームとの連携が重要なFPSなので、「キルレートなんか気にせんと、とにかくチームプレイを考えて動かにゃ始まらん」というのが徹底していて、これがなかなかおもろい。それもゲーム自体が、意識せずとも自然とチームプレイに気持ちが仕向けられる様に作られているので、チームの為であればこそ自分の為なので、それはそれは潔く、心置きなく死ぬことが出来ます。いくら自分が死んでも陣地・拠点を確保できれば順位は上がるので、殺されながらも仲間をアシストし、勝利に貢献できるのは気持ちがいいです。

お陰で、腕自体全く大したことが無いramhorn05j兵はとにかく死にまくるし、Call of Duty的なキルレートの価値観(正確にはキルレシオか?)で言ったら1.00以下なんてザラだったりするのだけど、でも不思議とスコアは中盤〜上位を維持しながら戦況を動かせたりするので、基本的に前進するしか能のない凸気味な私のスタイルにBFBC2のゲーム性は合っているのかもしれません。

追記

GT5はトロフィー67%の時点でグランドフィナーレに到達。やはり上級カテゴリに進めば進むほど、レース数をこなせばこなすほど、GT5の悪い面ばかりが目立ってくる印象で、残念なグラフィック、残念なAI、コース・バリエーションの少なさとその偏りなどは、延期に次ぐ延期の間に一体何を調整していたのかと文句の一つも言いたくなりますが、それでもまだまだ遊び甲斐はある......かな。何せコレクション欲が尽きないというか、こんなにワクワクしながらクルマを集められるゲームも無いと思いますよ(ただしプレミアムカーに限る)。しかし、今作のモンツァ・サーキットとニュルブルクリンクはどうしたんだってくらい本当に楽しい。特に後者は、それこそGT4の時には好印象なんて全く無かったのだけど。その点、ニュルはハード進化の恩恵を最も受けているコースと言えるかもしれませんね。

トロフィーカードステータス

レベル:13(20%)

プラチナ:15
ゴールド:72
シルバー:203
ブロンズ:690

トロフィー数:980

タイトル 獲得率 (%)
【UP】Battlefield: Bad Company ↑67
【UP】Battlefield: Bad Company 2 ↑67
【NEW】グランツーリスモ5 ↑74

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