2011年03月01日 (火)

Pt|Killzone 3

さて、ここ1~2年で自分なりに様々なシューターを勉強して来ましたが、ramhorn05j兵の実力をキルレで判定すると、大体0.75前後に落ち着く、というのが全体を通して見る結論です。基本的には馬鹿正直な凸で、キルも出来るがそれ以上にデスる、という傾向が見られます。従って、FPS筋肉の振り分けとしては、Call of Dutyのようなキルレ(個人技)が重要なゲームでは正しくヘタクソの部類でチームには大迷惑、反面、Battlefield: Bad CompanyやKillzoneの様なSPM(チーム連携)が重要なゲームではそこそこ活躍できる、というのがちょっぴり分かって来ました。

それを踏まえつつ、全俺待望のKillzone 3もパワープレイ月間に突入している3月期ですが、発売から僅かに一週間という、自分史上でも恐らく最速となるスピード解除で、早くもプラチナ・トロフィーを獲得しました。今作のキャンペーンは難易度が大幅に緩和されているので、KZ2の鬼畜ぶりに比べるとエリートの攻略は相当ヌルくなっています。また、オンラインマルチプレイヤーもランキング上位入賞の赤札や時間の掛かる階級アンロックがなく、特にキルナビ登録者は24時間限定の全解除コードで兵科項目を大幅に短縮できるので、プラチナ・トロフィーの難易度自体も下がっています。FPSが得意なプレイヤーにとっては、かなりのブーストゲーなのではないでしょうか。

インプレッション

まず、キャンペーンについて。ストーリー展開に関しては、前作でヴィサリとラデックという二人のカリスマを揃って失ったことが響いていますが、それ以上に本作のキャンペーンの問題点の一つは、一歩進んではムービー、一歩進んではムービーの繰り返しで、プレイパートが細切れになること。そのせいで演出のくどさばかりが気になって没入感がなく、FPSならではのインタラクティブ感がゼロ。ステージのバリエーション、シチュエーションは豊富なのに、全体から受ける印象は驚くほど代わり映えのしないもので、自由度がなく単調で疲労感が溜まります。「なんでこうなっちゃったの?」というくらい率直な感想としては面白くない。KZ2好きとしては、これに前作以上の評価を与えることは難しいです。

また、オンラインマルチプレイヤーでは、対戦人数の削減、部屋制の廃止、観戦システムの廃止、更には、リス缶の廃止を始めとしたレギュレーションの見直しと簡素化されたインターフェイスなどによって、「Killzone 2ならではの魅力」だった部分は残念ながら大幅にスポイルされています。目玉であるウォーゾーンも、粗末なマップデザインと紙装甲、兵種の調整不足によって、カオスを極めたお祭り感は鳴りを潜め、最低限のチームプレイは追求しながらも、よりカジュアルなバランスにシフトせざるを得なくなっています。反面、操作性を追求しながらも重量感のある独特のエイムや、ジャンプ一つ取っても「しっかり踏み込まなきゃ跳躍なんかできるかい!」といった自己主張のあるモーションなど、リアリティやユーザー体験を重視したKillzoneの本質は健在です。

一方、PS3に最適化されてる専用タイトルは、絵に色彩があるというのか艶やかというのか、非常にテカテカしていて鮮やかになる傾向がありますが、悪く言えばのっぺりしがち。そこを工夫するのが開発者の腕の見せ所でもあるのですが、その点、Killzone 3は前作以上に遠近感が無く見難い。マルチプレイヤーでは敵味方の区別が付き難く、色弱だとIDの色判別も容易ではありません。キャンペーンでは、ダメージを受けている原因が分からずに死ぬことも多いので、理不尽に感じることもザラ。表現力は圧倒的ですがメリハリが無いので、情報量が多いだけに疲弊します。この視認性の悪さは製品版でも変わりませんでした。技術的には凄いんだけどゲームとしてはどこか惜しい、これぞKillzoneといった仕上がりです。

総評としては、全般にKZ2の反響を踏まえたシステムの変更と見直しが掲げられた本作は、KZ2の要素を一度解体、再構成することで成立しており、KZ2の拡張進化版というよりは、むしろKillzoneシリーズの仕切り直し、くらいの位置付けが正しいと思います。故にその反省が裏目に出ている場面も多いですが、しかし、相変わらずこのご時世に珍しいくらいのオリジナリティと硬派な味付けは立派。特に、PS3ならではのハイパフォーマンスぶりが評価されている御三家<Killzone 2、Uncharted 2、God of War III>を凌ぐコンソール最高峰のグラフィック(中でも思わずうっとりするような幻想的なライティングの健在ぶり)と、世界観に更なる深みを与える進化したHDRサウンドによる臨場感は圧巻。細かな不満はあるのでKZ2ほど食い付きが良いかは微妙なところですが、全体としての満足度はそこそこ高く、スルメゲーになっていると思います。

ちなみに、オープンβから引き続いて、製品版でもとりあえずメイン兵科は衛生兵。武器は良いものがないし(サブマシンガン好きとしては辛い)、今回蘇生ビームの射程が短いこともあってアビリティ的には微妙なんだけど、やっぱりねぇ、衛生兵の価値はドロイドっすよ、ドロイド。ドロイド君は耳元でぶっ放すからうるさいし、射程に捉えると所構わず撃つから裏取りもできないし、むしろドロイド君の乱射で自分が撹乱されちゃうんだけど、プレイヤーが倒れた後に仇を取ってくれたりするからなかなか可愛い相棒なんですよ、これが。

追伸

過日、比較的大規模なアップデートが実施されたグランツーリスモ5ですが、v1.06の修正内容は挙動や操作系にも及んでいる様子で、細部に渡ってパフォーマンスやアルゴリズムの調整が施されていますが、ラリー走行に限れば非常に残念なアップデートかもしれません。試しにスペシャルイベントのグランツーリスモラリーでドライブしてみると、既にゴールドを取ってる上級コースも以前のドライビングでは全然滑らないしドリフトも出来ない。1SSで+27秒とか尋常じゃない。まるでGT3→GT4への変貌を今再び目の当たりにしたかのようなガッカリっぷりです(追記:とは言ってみたものの、現状では心象の域を脱せず、どうにも検証に自信が持てないので、判定は保留預かりで)。

トロフィーカードステータス

レベル:13(35%)

プラチナ:16
ゴールド:75
シルバー:207
ブロンズ:735

トロフィー数:1033

タイトル 獲得率 (%)
【NEW】Killzone 3 ↑84
【UP】グランツーリスモ5 ↑76

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