2011年06月13日 (月)

Pt|Borderlands

欧米では2K Gamesの2009年の一押しであったGearbox Software Borderlands。掘り出し物というには早くから目を付け過ぎていたゲームで、そのディテールを一目見た時から惹かれるものがあった期待作ですが、開発元からPS3版ローカライズに関してのアナウンスはあるものの国内では一向にリリースされる気配がなく、ようやく手元に届いた頃にはすっかり熱も冷めていた本作。期待を煽られながらも肩透かしを食らい続けた経緯もあって、もはや「PSN停止期間中の暇潰し」くらいの気持ちでしか腰を上げられなかったゲームですが、いざ始めてみればそれは予想を上回る面白さ。今ではすっかりボダランの虜であります。

インプレッション

Borderlandsは、RPG要素をたっぷりと詰め込んだRPS(ロールプレイング・シューティング)という目新しいジャンルを喧伝しているゲーム。

同じ趣向のゲームとしてはFalloutが連想されますが、両者ではアプローチが異なり、FalloutがRPGをベースにFPS要素をフィーチャーしたゲームであるのに対し、本作はFPSをベースにRPG要素を盛り込んだゲームとなっていて、FPS色が強いのがポイント。オフラインでの画面分割プレイ、オンラインでの4人Co-opに対応しているのも特徴です。

グラフィックは俗に言うトゥーンシェーディングで、カートゥーンタッチの個性的なビジュアルデザインを採用。土台はUnreal Engine 3によって作り込まれており、それが手書き調のレンダリングで適度にデフォルメされることで、一枚絵としての仕上がりは実はとても綺麗です。

舞台となる惑星Pandoraは、エリア毎にマップが区切られてはいるものの広大で、西部劇を思わせる荒涼とした風景と近未来文明のテクノロジーが融合した世紀末さながらの雰囲気が魅力的。ヒャッハー!なノリを地で行く薄汚れたチンピラ風情や盗賊、土着の凶暴な生物、人外の害虫など、荒廃した世界観を彩る独特のキャラクター描写が際立っていますが、中でも飛び切りキュートなマスコットであるClaptrapの可愛さったらない。ハハー!

システムとしては、例えば「ドットサイト、拡張マガジン、弾丸の種類、といった類いのアタッチメントを任意にカスタマイズできて、キャラクタークリエイトにも自由度がある」といったアセンブル的なマージンはないので、FPSとしてもRPGとしても遊びの幅は意外と狭いですが、また、付け加えるとすれば、ストーリー展開は一昔前の洋ゲーを見るようで、淡白……というよりは演出によるユーザー体験を半ば放棄していますが、それでも、地道にお遣いミッションを消化しながらより良いアイテムの収集を目指し(ハック&スラッシュ)、スキルの割り振りに頭を悩ませながらキャラクターを成長させる(育成要素)が楽しいので、つい夢中になって遊んでしまいます。

ちなみに、ファーストキャラはLilith。攻略wikiではMordecaiとLilithが二強という扱いですが、キャラクター的にはMordecaiに惹かれながらも、決め手となったのは攻守に万能なフェーズウォーク・スキルと強力なDaze(目眩)能力。主武装は

↑サブマシンガン
←スナイパーライフル
→ショットガン
↓ロケットランチャー

と、基本型となるステータスがそれほど高くないので、臨機応変な対応を求められるが故に攻撃スタイルは万能ですが、高速連射、高速リロードを兼ね備えたサブマシンガンと、強力無比なショットガンをバラ撒くのが楽しすぎるので、プレイに余裕が出て来る中盤以降はほぼそれ一辺倒でゴリ押ししていた気がします。

なお、PS3版、日本語版、それぞれに固有な不具合も含めて、本作は微妙に致命的なバグが多いのが玉に瑕ですが、DLC分にはまだ手を付けていないので、セカンドキャラMordecaiの育成にも手を伸ばしながら、まったりと遊び尽くす予定です。

追伸

余談ではありますが、KILLZONE 3は最新のDLCでトロフィー取得率が64%にまで低下。プラチナ・トロフィーを持っているのに64%というのは、なんかモヤモヤ。いい加減、120%……150%……という具合に、追加トロフィーの扱いは加算方式にして欲しい。

トロフィーカードステータス

レベル:13(72%)

プラチナ:18
ゴールド:82
シルバー:222
ブロンズ:834

トロフィー数:1156

タイトル 獲得率 (%)
【NEW】Borderlands: Game of the Year Edition ↑65
【DOWN】Killzone 3 ↓64
【UP】グランツーリスモ5 ↑80

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