2011年10月30日 (日)

Pt|WHITE ALBUM 綴られる冬の想い出

廉価版の発売を前に、およそ一年寝かせていたWHITE ALBUMを再開し、無事、プラチナ・トロフィーをゲット。

WHITE ALBUMを購入した直接の動機にトロフィー目当ての下心が無かったと言えば嘘になりますが、ゲーム自体に魅力を感じていたのも事実であります。しかし、購入当時は、プロローグ〜11月半ばまでをプレイしたものの退屈にして面白さが理解できず、モチベーションを維持できないまま、トロフィーリストに登録された0%の現実に打ち拉がれるままに、封印の途を辿った本作。11月の大作ラッシュを控えて気分転換にはもってこいの空白期間ができたのが幸いしましたが、何の気なしに今改めてプレイしてみると、あの後悔はなんだったのかというくらい普通に遊べるので困ります。

差し当たって、これが生涯初のギャルゲー体験となる第一印象は、「一周目は目新しくて面白かった。でも、真面目に周回しようとすると辛い」ということ。「この手のゲームの主人公は皆こんなに馬鹿なんだろうか」というところから始まって、モヤモヤしてスッキリしない気持ちが生理的反発(ツッコミ)として溢れ出てくる、という一種の条件反射が先に立ちました。しかし、それが続くのもせいぜい2周目まで。ゲーム観を把握し、システムに慣れるまでの問題です。

その一助となるのが、モーションポートレートによる滑らかな動画とHDクオリティの美麗なグラフィックであることは間違いありませんが、それ以上に音楽がとても上質なので、BGMを聴いているだけでもホワイトアルバムの世界観に倒錯し、演出に心奪われて行くと思います。

しかし、私はこれまでギャルゲーの類いは不可解過ぎて敬遠していたタイプの人間ですが、なかなかどうして感情を動かされるので疲れます。そして、面白い。没入すればするほど気分的には切なくて辛いのだけど、それがまた面白い。トロフィーが無ければ出逢わなかったジャンルという意味では新鮮なユーザー体験すなぁ。

で、結果、今は割と真面目な感覚として「ギャルゲーは人生」というのが分かる気がしています。主人公無双の性格から始まって、設定にしろ脚本にしろ、下手をするとご都合主義という批評にすら値しない稚拙さだったり軽薄さだったりするのだけど<何せ、元も子もない言い方をしてしまえば「浮気」ですからね。「浮気」を美化して「恋愛」と称し自己陶酔していると言えばそれまでです。そもそも冬弥君がハイパーモテ超人だし、登場人物が揃いも揃ってお人好しだし。主人公補正恐るべし>だけど、このファンタジー感は理屈じゃないんだよなぁ、と。

携帯小説にも通ずる感覚というのは度々指摘されていますが、「人生」というのは皮膚感覚として的を射た、実に見事な表現だと思います(元ネタはエロゲーだった気がするけど、こちらも似た様なものか)。まあ、自分の様なリアルワールドに未練のある非リア充ほど深刻化しそうなユーザー体験ではあるので、頻繁に遊ぼうとは思いませんがね(キリッ!

しかし、WHITE ALBUMは「プラチナ・トロフィーを目指すなら攻略本必須」というのがトロフィー難易度☆1にしては辛い。これを自力でコンプリートできた人は、よほどの手練か、センスのある人。私は、2周目も半ばで自力でのコンプは無理だと悟り、それどころか攻略wikiとの睨めっこでは会話リストを埋めることすら困難だと痛感したので、素直に攻略本を注文しました。

トロフィーカードステータス

レベル:14(27%)

プラチナ:21
ゴールド:89
シルバー:260
ブロンズ:973

トロフィー数:1343

タイトル 獲得率 (%)
【NEW】WHITE ALBUM-綴られる冬の想い出- ↑100
【UP】グランツーリスモ5 ↑82

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