2012年02月27日 (月)

Pt|アーマード・コア V

さて、シリーズでも指折りの問題児であるアーマード・コア Vを一先ずは投了。

コミュ障としては元々トロフィーの為だけに大規模なチームに所属するつもりは無かったので、そうなると領地関連のトロフィーは最終的にフレンドの動向次第。従って、ノルマとしては「ぼっちコンプリート」になるのですが、ソロプレイでの鬼門はサブクエストの損害軽微でしょう。しかし、それもチーさんとのCo-Opのお陰で難なくクリア。Call of DutyといいACVといい、差し詰め“小粒だがピリリと辛い”とでも言ったような、少数精鋭のフレンドに恵まれていますな、私も。

というのも、私には基本的にゲームセンスがありません。実際には、腕の無さを反復というか根気というか、(体調管理の行き届く範囲内で)無限の時間を浪費したニートパワーで捩じ伏せているだけなので、ある意味トロフィー厨見習い向きではあるものの、平均的なプレイヤーに比べるとスキルやメンタルに絶望的な差を感じます。故に、「所詮は下手の横好き」としては、彼らのサポートは大変有り難いことであると同時に、私の似非ゲーマー成分を構成する上で不可欠な要素なのです。

ファーストインプレッション

紆余曲折を経て、3年というシリーズ最長の開発期間を投じたACVとの邂逅となった体験版。しかし、第一印象は最悪に近く、評価は極めて微妙。

雑感としては、操作感はスゴくいいのだけど、画面がゴチャゴチャしていて、自分が今、何をやっているのかがよく分からない。「何を見るべきか・見ないべきか」という画面情報の取捨選択は慣れと共に時間が解決する問題ですが、局所的に30fpsを大幅に下回るという悲惨なフレームレート、何処のPS2かという様な一部低品質なグラフィックのディテールを始め、つい眉を顰めてしまう様な細かい不満が積もりに積もって、全体として見るショボさが半端ない。即ち、それは個々に見るべき点があったとしても、線として3D ACTの爽快感や気持ち良さに繋がっていないということ。「βテストから何をフィードバックしたのか」というサーバーの糞っぷりも然ることながら、ゲーム内でオンライン/オフラインを切り替えることが出来ない排他仕様、およそルールとして成立していない領地戦の意味不明さも考えると、「この操作感で4系をやってみたかった」と思う程度にはACVのパッケージングには惹かれない。

何にせよ、ACVでの初陣は、生粋のシリーズファンとしても「ガッカリ感が半端ない」ということで、元々、駄作も凡作も多数世に送り出して来た中小メーカーの雄・フロムであるからして、それこそ「変態企業」などと手放しでブランドを礼賛する昨今の風潮には疑問を抱かざるを得ないものの、それでも、ソウルシリーズに比べると明らかに二軍の仕事だよなぁ、と。近年のフロムは一昔前では考えられない量の外注を抱えており、開発ラインの多さと大規模な人材募集の折、人手不足なのは確かだろうとも、ACも遂に主力部隊を回して貰えないタイトルになったのかぁ、と感慨深いこと頻り。まあ兆しはありましたけどね、フロムもデモンズに夢を見過ぎたということです。

ということで、据え置きのナンバリングタイトルに関しては、NX、NB、FF、LRを含めて皆勤してきた元レイヴォン、リンクスとしては残念な話ではあるのだけど、一時は購入の見送りを決めるに至る。

発売後の動向には注目していたものの、それにしてもまぁ、ACVの叩かれっぷりは想像以上。自分も体験版で大いに落胆した口ではありますが、そうは言っても、ACクラスタというのは昔から良くも悪くもオタク成分を濃縮したコミュニティなので、いざ発売してみれば信者とアンチの宗教戦争最前線みたいな様相を呈するかと思っていたら、現状、信者なんて存在は掻き消されるほど一方的な印象。

まあ、自分はもう前線からはとっくに退いていて、今は遠巻きに“輩”の悪乗りを眺めているだけなので気楽なものだけど、これが俗に言う大惨事、もとい“第三次大破壊”ということになるのだろうか……と一時の物思い。

正直、過去の2chを中心とした佃バッシング、及び、その流れから続く第二次大破壊に際しては、ユーザーやコミュニティが暴走しているという印象もあったのだけど、ACVに関しては、仮にこれが後々“第三次大破壊”云々と呼ばれる様になったとしても、フロムの裁量に寄るどころか、自業自得にしか思えないなぁ、と。

ACチームの開発姿勢、或いは媒体向けのセールストーク、誇大宣伝みたいな広報の性質に関しては昔から燻っていた部分はあるでしょう、ただ、過去のそれらの出来事に対しては「騒ぎ過ぎじゃない?」とコミュニティに自制を促せるだけの説得力、即ち一定水準のクオリティがゲーム自体にあったと思うんですよ、個人的には。N系だって腐っても鯛。しかし、例えば今回、ACの根幹であるアセンブルの更に大根幹を成す予定だった三竦みの属性に「装甲の付け替えで属性防御変化(派生パーツ)」なんて要素は実装すらされていないし、AC5→ACVと変遷する過程で、鍋島プロデューサーに曰く「AC5の基礎部分に関しては一年前の時点でほぼ完成していた(要旨)」などと豪語していた割には、詐欺と揶揄されても仕方の無い看板が混在している。ACVがこれまでのそれと決定的に違うのは、作品の質が伴っていないということだろうなぁ。

しかし、結局は間もなく自発的にACVを査収することに、お義理で。気変わりというほど大袈裟なものではないのだけど、自分でも呆れるほど、やはり根本の部分では腐ってもACファンなんだなぁと。自分で言うのも何だけど、こういうトレンドの波に左右されない、シリーズの根っこを支えている貴重なファンを裏切り続けていると、その内、取り返しの付かないことになりますよ、多分。

総評

私は、N系にしても4系にしても(グダグダと不満を垂れ流しながらも)ミッション評価オールSを達成する程度には普通に遊んでいたプレイヤーなので、ACVも普通に遊んではいますが、今作は決して胸を張って褒められる様なゲームではありません。現状、一線の部分でプレイヤー側がフォローしようにもしきれないクソゲーであることは断言しておきます。

ただまあ、前述の通り個々に見るべき点もあって、例えば、今作のストーリー構成や演出は割と好み。NX以降顕著になったネタ成分や、4系での邪気眼成分に偏重したキャラクター描写には結構抵抗感があったのだけど、ACVの演出や台詞は不思議と素直に入って来たなぁと。中途半端な鬱ストーリーはストレスになるだけなので、それこそフロム脳への適度な刺激を残しながら、ロードムービー風というか俺たちの冒険はこれからだ!風というか、ストーリーミッションの後日談であるオーダーミッションも含めて、割とスッキリ終わってくれたのはフロムの良心だと思います。敢えて注文するとすれば、主人公がレジスタンスに組する様になったきっかけなど、背景設定をDLCなり完全版なりで補完してくれれば“シングルプレイヤーキャンペーン”としての不満はありません。

そして、重ねて操作感の良さ。特定のスピード狂にしかアピールしなかった4系のアーキテクチャをベースに、陸戦兵器としてのリアリティを盛り込みながら再構築された操作系は、今後のACの基礎となるに充分なポテンシャルを秘めています。ただ、それもブーストドライブ / ブーストチャージ回りの副作用として、当たり判定に生じる齟齬のせいでオブジェクトや敵によく引っ掛かるのがストレス。今作は、こういう本来ならば丁寧な調整でどうにかなる部分での台無し感が強く、ただただ口惜しい。

ガレージに籠ってはアセンブルを試行錯誤して、機体を眺めてはニヤニヤして、機体を動かしてはニヤニヤして……という一連のルーティンは相変わらず楽しいので、だからまあ、何と言うのか、個別のユーザー体験の主体、志向性そのものは悪くないと思っています。クソゲーかと聞かれれば“Exactly!”と答えざるを得ませんが、単なるオフゲーとして見れば「楽しいクソゲー」であるし、私は嫌いではありません。

それだけに残念だと。例えば、何処の何がと具体的に聞かれても困りますが、今回、作品のベースとなる血統の部分では、明らかに地球暦や3系の系譜を意識していることが伺えます。初代→3ほど露骨ではありませんが、設定や、台詞や、引っ括めて言えば雰囲気ということでもいいでしょう。だからこそ、ACシリーズ歴々の課題である作り込みという部分で、ゲーム自体の完成度を底上げしていれば、シリーズファンなら思わずニヤリとほくそ笑むことが出来る様な意欲作に仕上がっただろうに、本当にACは煮詰まるということを知らない。

会社の規模からして異様な本数の外注を抱えているとか、開発ラインがとっ散らかっているとか、そんなお家事情はユーザーにしてみればどうでもいいんですよ、ぶっちゃけ。ACVの大言壮語をして、「構想3年、製作6ヶ月」という辛辣な批判も、この完成度を見るとあながち間違っていないのではないかと思ってしまう。早い話が「3年も何をやっていたのか」ということです。

元来、フロムというメーカーには舵取り役が必要で、裏を返せば、単独で何かをやらせると高確率で斜め上に暴走するのですが、ACVに関しては、こと領地戦の仕様を勘案すると、鍋島プロデューサーの言う部活()なんて仕掛けは正気の沙汰じゃない。確かに、ACユーザーというのは昔から多かれ少なかれ帰属意識を抱えているので(企業専属ACとして活躍したいとか)、これが例えばMAGの様な派閥三つ巴の勢力図塗り替え合戦であったなら、また様相は違ったでしょう。しかし、現実にはそうなっておらず、侵攻・防衛・決戦と満遍なく“素材から腐っていて調理方法も味付けも間違っている”という混沌ぶりは、むしろ「ユーザーの声を聞き過ぎたのではないか」とさえ思わせる崩壊の仕方です。つまりプロの仕事じゃない。オーバードウェポンやハンガーユニットの展開、噴射口からの排気といった表現一つ取っても、各種のメカニカル・ギミックで今作ほどロボの浪漫が分かっている作品も無いので、問題は、プラットホームの方向性が狂っている上に、著しく完成度が低いことにあります。

だから……という訳ではないけれど、従来の「アーマード・コアX -○○-」というのは、アペンドディスクに見えて実際は続編であり新作だったのがAC。しかし、今回ばかりはACVを補完、再調整、再編集した文字通りの完全版を出した方が、フロム自身の名誉と、何よりユーザーの為だと思います。一度でいいから、奇を衒わない、完成されたACというものを遊んでみたい。フロムにはブラッシュアップという言葉を捧げよう。

余談

ちなみに、この時期はニコニコ動画でアーマード・コア3 サイレントラインのTAS動画を視聴していたのですが、こうして見るとSLの世界観の良さったらない。あんまり懐古じみたことは言いたくないのだけど、それこそ古き良き時代と言わざるを得ない。そして、BGMの良さね。3のストリングス主体のBGMはあまり好きではなかったのだけど、そこからよくこういうミックスに持って行ったなぁと。

しかし、改めて思うのは、ACシリーズはNXを境にSF+テクノからミリタリー+ロックへ、割と明確に遷移しているんだよなぁ、ということ(まあ4系をミリタリーと言うのは無理があるとは思いますが)。もうあの頃の雰囲気に回帰することはないのだろうか。非常に漠然とした概念(それもごく個人的な印象)の話なので、悪しからず。

トロフィーカードステータス

レベル:14(98%)

プラチナ:25
ゴールド:99
シルバー:315
ブロンズ:1134

トロフィー数:1573

タイトル 獲得率 (%)
【NEW】ARMORED CORE V ↑100
【NEW】ToHeart2 DX PLUS ↑100

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  • Last Updated: 2017年04月29日 (土) 21:31