2013年09月13日 (金)

Dolby創業者のレイ・ドルビー博士が死去

米Dolby Laboratories創業者のレイ・ドルビー博士が死去しました。享年80歳。

Image:レイ・ドルビー博士

先日はBose創業者のアマー・G・ボーズ博士が亡くなったばかり。オーディオ業界にとっての代え難い損失が続きます。

Dolbyと言えば、映画館で本編が上映される前に流れるDDのロゴマーク。サラウンドという耳目を引くギミックで、ある種、音響の目覚めに一番近い位置にいるのがDolbyと言っても過言ではないのではないでしょうか。拙者は紛うことなきドルビーデジタル世代なので、そう考えると、今まで一体どれだけDolbyのライセンスにお布施、投資して来たのか見当も付きません。

ドルビープロロジックII、ドルビーデジタル、ドルビーTrueHD───映画、TVゲーム、そして、DVD、BD以降のデジタルサウンドの世界だけを切り取ってみても、DTSなどの新興勢力との競争に晒されながらも輝きを失わず、Dolbyは大衆に最も馴染みの深い、それでいて、その音響の素晴らしさを身近で体験できる、ある意味、神のような存在でした。

しかし、最近のマイブーム(死語)は何と言ってもドルビーヘッドホン。ヘッドホン向けのバーチャルサラウンド技術では、自然な定位と豊かな音場という点で、未だに右に出る者はいないと自負しておりますが(私が自負してもしょうがないのだけど・笑)、それだけ、マランツのAVアンプとドルビーヘッドホンの組み合わせは至高でした。

PC向けのサウンドカードやソフトウェア、メディアプレーヤー、各社オーディオ機器向けの独自技術を有しながら、未だに民生機でそれを超えるものはおらず、それ故に、最後の砦たるマランツのラインナップからドルビーヘッドホンが省かれて久しい昨今、貴重な選択肢が簒奪されつつある時世を憂いております。その結果、私自身、興味の矛先が最近では2chステレオ(ピュア志向)にやや回帰、傾倒しつつあり、ドルビーヘッドホンで無くなるのならいっそ……と、その契機を作ったのがDolbyというのが何とも皮肉な話ではありますが、何にせよ、これまでの短いオーディオ人生の中で、Dolbyから授かった恩恵は計り知れず。そして、出来ることなら、これから先もそうであって欲しいものです。

謹んで合掌。

リンク:
ドルビー創業者のレイ・ドルビー博士が死去 - AV Watch

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