2014年01月01日 (水)

OS X Mavericks on Mac mini launched

謹賀新年、あけましておめでとうございます。

さて、認知症の進行が著しい祖母の在宅介護問題や、高齢化が進んでいるペット達の健康問題など、労働力、経済力を鑑みた課題が山積しているとはいえ、我が家もここ数年は色々と立て込んでいたので、すっかり寂しくなった間取りを眺めながら、何事も無く迎える新年も久々であります。

そして、何と言っても2014年は真新しい筐体で迎える新年。OS X Mavericksもまだまだ不安定なシステムではありますが、Mac miniを母艦とすることでの総合的なAudio/Visual面での恩恵は大きい。三菱の遺産、RDT235WXによる広大なデスクトップスクリーンに、CPUもメモリも多少のことではビクともしない圧倒的なパフォーマンスと、音質に有利とされるハードウェア構成(MacBook Pro比での電源容量や物量面でのパワーメリット、S/N比?)、また、最新のOSによるコア・コンポーネントやソフトウェア面でのブラッシュアップにも期待できるでしょう。それら個別の評価が積もり積もった結果であるところのAudirvana Plusの輝きったらない。CDDA音源でさえ、まさに確変と呼べるほどの恐るべき真価を発揮しております。いやぁ、こんな些細な日常が小さな幸せなんやで。

ちなみに、このエントリを立ち上げるに当たっては、こんな草稿を用意していました。

それに際して一つ朗報だったのが、音声出力を従来の光デジタルからHDMIに回すことで、96kHzリミットだったサンプリングレートが一気に192kHzまで拡張可能になったこと。PlayStation 4の国内発売を控え、HD800、NR1601といったAV機器もますます健在な昨今、ハイレゾは元より、CDDA音源再生環境としてはMacにおけるAudirvana Plusの牙城が不肖の人生史上でも最高金賞受賞クラスなのは間違いないので、このグレードアップは何よりも嬉しいところ(小並)。

Mac miniはHDMIとThunderboltが一基ずつ搭載されているので、RDT235WXとはMini DisplayPort⇔DVI-Dで接続しているのですが、何のことはない、そうするとHDMI端子が隣同士で(物理的に)干渉して挿さらないのだ。ヒドいオチである。

その後、わざわざ別途スリムケーブルを用意して追試してはみたものの(今度はちゃんと挿さったよ!)、それでも結果から言うとダメでした。NR1601はPS3の176.4kHz出力も問題なく受け取れるのでAVアンプ側がこの周波数帯に対応していないということは無いと思うのですが、この辺はどうもMac miniではOS側で制限が掛けられているらしいという未確認情報もあり、なかなか難しいようです。それでも音質面では想定以上の成果が得られているので、まあまあ良しとしようではありませんか。ということで、HDMI出力計画は頓挫したものの、追々、システム環境も見定まりつつあるOS X Mavericksから恒例の圧倒的備忘録。

取り急ぎ入れたもの

  • Norton AntiVirus for Mac
    ......Mac OS 9〜X黎明期に掛けてのシステムクラッシャーぶりが嘘のように(Internet Securityは怖くて使えない)、アンチウイルス単体では極めて動作が安定しているお馴染みノートン先生。

  • Adobe Photoshop Elements
    ......Macromedia亡き後、競争がなくなって久しいプロプライエタリ巨人の定番オールインワン画像編集ソフトの入門廉価版。あまりAdobeにお布施したくはないのですが、ElementsもMacBook Pro時代にはアップグレードを見送っており、流石にバージョン6のままでは心許なかろうということで、仕方なく納税。フル機能版のPhotoshopなんぞ買える訳がない(迫真)。


  • 1Password
    ......もはや必須になった感のあるパスワード管理ソフト。キーチェーンアクセスを阻害することなくスムーズにシステムに溶け込み、Webサイトのパスワード管理からシリアルナンバー、ウォレット、セキュアノートの管理までを包括的にサポートしてくれます。

    OS X Mavericksからはシステム標準で同等の機能が実装されるのでトレードオフとなるのですが、使い勝手や実績等々に関しては一日の長があり、リスク管理の点からするとAppleを全面的に信頼して機密情報を丸々預けるのは気が引けるので、引き続き、拙環境では1Passwordが現役です。類似のパクリウェアに注意。

  • Adobe Flash Player
    ......旧Macromediaの遺産にして、リッチインターネットアプリケーション(RIA)を可能とする為のフレームワーク。メディアプレーヤーはWebブラウザのプラグインとして提供されるもので、なんだかんだと、デファクトスタンダードの座は揺るがない。HTML5は本当にFlashを脅かすことができるのか。

  • AppCleaner
    ......アプリケーションからPreferencePaneに至るまで、あらゆるプログラム、及び関連ファイルの削除を任意に実行することが可能なアンインストーラ。OS Xでは必須クラスの高機能で完成度の高いユーティリティ。一時期、アップデートが途絶えていましたが、最近は継続したメンテナンスが行われているようです。

  • BathyScaphe <CocoMonar → BathyScaphe>
    ......OS Xとの親和性が高いオープンソースの2ちゃんねるブラウザ。基本的な機能は網羅していますが、多機能性には重きを置かず、あくまでもモダンな使い勝手を追求した作り。バージョン2はかなり高速ですが、ことv2.4xに関してはやや動作が不安定か───というような愚痴を、別に誰ともなく、いつもの調子でチラシの裏体にTwitterでこぼしていたら、突然作者からリプライが飛んで来て「えっ?」となった印象(それは「絡まれた」と称して差し支えないもの。きっと定期的にエゴサしてるんでしょうね)。前身CocoMonar時代からのメインブラウザ。

  • Carbon Copy Cloner <SuperDuper! → Carbon Copy Cloner>
    ......Macにおける定番のバックアップユーティリティ。Time Machineがいまいち信用できない拙者にとっては、日常的なメンテナンスの要となるアナログツール。起動ディスクのクローニングは勿論のこと、差分バックアップやスケジューリングにも対応しており、SuperDuper!とほぼ同等の、恒常的なバックアップに必要充分な機能が揃っています。

  • Coda <mi → CotEditor → Coda>
    ......Espressoと人気を二分する、Mac用Web統合開発環境、オールインワンエディタ。コーディングに必要な機能がコンパクトにまとまっています。

  • DMM電子書籍ビューア
    ......怪しげなカーネルエクステンションやデーモンをインストールすることでも知られ、何せ不穏な挙動が見られることで悪名を馳せる電子書籍ビューア。基本的に信用できないソフトウェアであり、出来れば利用したくないのですが、昨今、主にけしからん方面のDL販売ではユーザー認証型の作品が増えており、私の知る限り(ただし情報は古め)、唯一、Mac対応版のDRMをリリースしているのがDMM.R18という訳です。大手の一角であるDLsite.comですら例外ではなく、それがMacというだけで、正規の手段で同人誌や成人コミックを閲覧するルートが限られる、かくも厳しい現状です。しかし、元も子もないようですが、今のところ拙環境ではファイルを開くとクラッシュします。

  • ecto
    ......ライフワークの実現と発展に無くてはならないブログエディタの決定版。現行のv3.0.2は、環境設定が日本語化されておらず、リビルドされたインターフェイスの使い勝手にも不安が残るところ。OS X Mavericksにおける挙動は極めて不安定で、投稿処理が正常に完了したことがない(下書きまでは行ける)。残念ながら、既に開発は終了しているものと思われる為、今後はウェブ投稿やMarsEditへの移行も真剣に検討しなくてはならないだろうなぁ。

  • Firefox
    ......圧倒的メインブラウザ。モダンブラウザの中では少々レンダリングに野暮ったさも見受けられるところですが、プラグインが手放せない為、その使い勝手は他では代替できない唯一のものです。

  • Google Chrome
    ......Google謹製のシンプルで高速なWebブラウザ。昨年、WebKitからフォークした独自のレンダリングエンジン、Blinkへの変更が発表され、Operaと共に主要ブラウザの一角を形成しています。レイアウトチェック用。

  • IconExporter
    ......ファイルやフォルダのアイコンを、JPEG、TIFF、PNG形式で画像ファイルとして書き出してくれるツール。512×512サイズの出力にも対応しています。

  • iStat Menus <MenuMeters → iStat Menus>
    ......Macのシステム・ステータスをメニューバーに表示するユーティリティ。従来のPreferencePaneコンポーネントから常駐アプリケーションに変更されています。Macのパワーを最大限に引き出す為には、CPUの浪費やメモリリークを排除する必要があり、その為のプロセスの監視は必須。iStat Menusはこの手のアクセサリの中でも軽快で使い勝手が良いので、MenuMetersの二次候補として愛用しています。

  • Microsoft Silverlight
    ......Microsoft謹製のメディアプレーヤー。Adobe Flashと同様、リッチインターネットアプリケーション(RIA)を可能とする為のフレームワークで、Webブラウザのプラグインとして提供されるもの。Windows Mediaファイルの再生やDRMにも対応しており、Macユーザー必携のアプリケーションレイヤー。DMM.R18のけしからん動画を視聴する為にも必須です(DMMPlayerは現時点でOS X Mavericksには未対応)。

  • MikuInstaller
    ......Windowsアプリケーション互換レイヤーであるWineをIntel Macに手軽に導入する為のキット。標準で日本語環境が整備されています。

  • OnyX
    ......こちらも初期のクラッシャーぶりが刷り込まれており、使用するには勇気が要るのですが、鉄壁のメンテナンススクリプトランチャAppleJackがOS X Mavericksでは利用できない以上、何らかの方法でユーティリティを代替する必要がある訳で、OnyXはその筆頭候補という訳です。セーフブートで併用するのが一番安全かなぁと思っております。

  • PS3 Media Server
    ......PS3に特化したトランスコーダー付きのDLNAサーバーソフト。

  • SMARTReporter
    ......HDDの自己診断機能S.M.A.R.T.を利用して、HDDの異常を警告してくれるアプリケーション。メニューバーに常駐し、一定時間毎にS.M.A.R.T.情報をチェックして、HDDにエラー情報がないか確認します。わざわざディスクユーティリティを立ち上げる必要がないので、HDDのモニタリングにはもってこいのお役立ちツールです。

  • StuffIt Expander
    ......アーカイバの定番。インターネット上で取り扱われているほとんどの圧縮、アーカイブ、及びテキストエンコード形式の解凍に対応、Mac OS X標準のアーカイブ機能を補完してくれます。

  • ThinkerTool
    ......Mac OS X草創期からの定番ユーティリティで、システム関連の隠し機能を有効にする為のカスタマイズツール。リセットでいつでも簡単にデフォルトの状態に戻せるので、お手軽に隠し設定をハックすることが出来ます。

  • Transmit
    ......Macにおける定番の高機能FTP/SFTPツール。レンタルサーバー生活には欠かせない縁の下の力持ち。シェアウェアですが、安定度の高い優れたSFTP機能を、使い易く簡単に、Macらしいエレガントなエクスペリエンスで乗り回せる快感は他では味わえないものです。バージョン4ではインターフェイスが再構築され、更なる大幅な高速化を実現しました。

  • Twitter for Mac <Echofon → Twitter for Mac>
    ......Tweetieこと、シンプルな機能とコンパクトなインターフェイスを備えたTwitter公式クライアント。何と言っても見た目がお洒落で美しいのが特徴。微妙に融通の利かないところがあるので、カスタマイズ性を含めた使い勝手はTweetbotの方がいいかも。

  • VLC
    ......マルチプラットフォーム対応のマルチメディアプレーヤー兼ストリーミングサーバ。数多くの映像 / 音声コーデックに対応し、単独で再生可能な万能プレーヤーです。Flip4Macが没落し、Perianさえも亡きものとなった今、これを入れておけばとりあえず間違いない。

  • VMware Fusion
    ......先進の仮想化技術によって、一台のIntel Mac上でOS X、Windows、及びLinuxの同時実行を可能にする仮想化ソフトウェア。OSを切り替える度に再起動する必要がなく、OS Xの機能と操作系統をそのまま使用することが出来ます。Boot Campを含め、Mac上でWindowsそのものを動かすことにはある程度限界があると理解しているので、現在の興味はオーバーヘッドの少ないアプリケーション互換レイヤーであるCrossOverに移っています(といっても、相変わらず拙環境ではボトルの作成からして躓くCrossOver体験版。現状におけるVMware Fusionは起動が速く、動作時の負荷も低いので、必ずしもアプリケーション互換レイヤーにこだわる必要はなくなっているかもしれません)。

殿堂入り

  • Audirvana Plus
    ......多少高価ではありますが、一度その音質を体験すれば、これぞまさに圧倒的コストパフォーマンスの塊であると唸らざるを得ない逸品。もはや説明不要のオーディオクオリティプレーヤー。


余談ではありますが、件のHD800、NR1601を始め、HD650にしてもHD598にしても、拙ブログの過去の備忘録を見直してみると、実は基本的に毎回同じことしか書いていないことに気付きます。即ち、音像の生々しさであるとか、薄皮が一枚剥がれたような解像感であるとか、毎回そんなようなことを言っている。

これは私の語彙が貧弱ということも勿論あるにはあるのですが、実際のところ「毎回そう感じるんだからしょうがない」的な正比例の世界と言うか右肩上がりの世界と言うか、その都度、ステップアップに準じた相応の変化を体感できているということでもあります。厳密に"感動の度合い"で言えば違いはあるのでしょうが───これが例えばMDR-CD2000→HD800のような極端な飛躍であれば修飾語も大言壮語を極めるのでしょうが、現実にはMDR-AV480→MDR-CD2000→HD598→HD650→HD800と着実な成長曲線を刻んで来ているので、その閾値というのか、毎度、希求されるハードルは最低限越えて来ている、という言葉の綾が、上記の極めて似通ったテンプレ表現に呈出している、と解釈して頂ければ幸いです。

逆に言えば、その限りではない個別評価の差分が、その時点での感動度の上乗せ分ということになるのかもしれませんね。とすれば、上に行けば行くほど価格ほどの性能変化は見られない、如何に気持ち良くぼったくり、如何に派手なハッタリをかますかで評価が決まるのが高級オーディオ......などと揶揄されるハイエンドの世界で、HD650→HD800でもここまでハッキリとした、明確な上昇志向を享受できたという点を褒めるべきなのかもしれません。まあ、ヘッドホンも望郷のSTAXなら上は4、50万オーバーですから、ここまではオカルトとは呼ばせませんよ。

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