2014年02月01日 (土)

audio-technica AT6099

さて、新たにMac mini用に取り揃えたアクセサリを幾つかレコメンド(前編)。

ハイブリツドインシユレーター

異音と言うと大袈裟かもしれませんが、ローンチ後一週間ほどしてからというもの、(マウスのスクロールに連動して)ジジ...ブブ...といった環境音が聞こえるようになったMac mini。筐体内部で何かしらの処理が発生するタイミングで発せられる、HDDのカリカリ音とは明らかに異なる低周波のノイズが気になっていました。

別にそういう仕様であるならあるで構わないのですが、如何せん判断基準がなく、ハードウェアの初期不良を疑いたくはなかったので、経験則からして真っ先に思い当たったのが振動(共振・共鳴)によるノイズ。その為、まずはトライアンドエラーということで、振動を抑制する為に何種類かインシュレータを査収、設置してみました。拙宅のMac miniは、かつて学習机だったようなものの天板に直置きしているのですが(立て付けも板面もすこぶる頑丈、だが滑る)、まずは強力な滑り止めとしても使える防振タイプの静音ジェルパッドで様子を見てみました。

クラムワークス NP4012GEL 静音ジェルパッドは単純にAmazon.co.jpの検索でトップヒットした物件であり(サンワサプライやバッファローのB級品にはいい思い出がないので今回は除外)、評価も概ね良好だったことからチョイスしたものですが、これがいわゆる何の変哲もないPC向けのマルチサプライ用品類ではありますが、適度な厚み、面積、弾力、吸着力があり、使い勝手はなかなか良いです(若干臭いですが)。で、これが実に小気味良く振動を吸収しており、効果覿面。音源自体は消失していませんが、抑制が効いており、従来のように不安を駆り立てる耳障りな響きは無くなりました。

ただ、何よりもカルチャーショックだったのは副次効果である音質改善の方か。MacBook Pro→Mac mini→インシュレータと来てこの変化。これまで音源の再生力に揺らぎがあるのは、電源や外来ノイズを含めた据え置き環境としてのAVアンプの駆動が安定しないからだと勝手に考えていたのですが(勿論、それもあるにはあるでしょうが)、上流も上流、大元も大元の、ソース媒介による振幅が大きかった訳で......インシュレータって凄いのね(小並)。これ以上は容易には潜れない沼ですが、それにしたってオーディオ・オカルトは奥が深いですな。

この後、オーディオ用としては定番のaudio-technica ハイブリツドインシユレーター AT6089CKを経て(解像感のある明るい音色は抜群に好みだが設置性が悪い)、最終的にはこちらも人気商品のaudio-technica ハイブリツドインシユレーター AT6099のバランスが気に入り(素直な音質と設置性、使い勝手を折衷するハイブリッドの黄金比)、以降はこれに落ち着いています。実物はもうちょっとだけ品のある色合いです。

ちなみに

重しには、暫定的にADERIA クリスタル ペーパーウェイト ボール F-70940を宛てがっています。重量:約400g。

効果的に振動を逃がし、ノイズを抑制する為には、Mac miniの天板にも何かしらのウエイトを置きたいところですが、如何せんモノは何がいいのか、重量はどれほどのものが適当なのか、"鉛""重し""ウエイト""文鎮"......素人が思い付くままに検索してみても、なかなかこれと言ったものは見付からないものです。ただ、言う割に、この物件はなかなか手頃で素敵です。スペースの中央に程よく収まる大きさで、ペーパーウエイトとしては軽過ぎない適度な重さと、そして、クリスタル造形でオブジェとしても見栄えがするのがポイント。こんなものでも、あるのとないのとでは安定感が違う印象です。

なお

チラシの裏(Twitter)のつぶやきも含めて、既に再三に渡って繰り返し述懐している通り、Mac miniは素の状態でも音が良いです。これまで、PowerBook G4、iBook G4、MacBook Proと使い倒して来ましたが、それらノートブック型とMac miniとの間には明確に一線を引けるだけの壁が存在します。iMacやMac Proについては関知していないので片手落ちではありますが、そこそこのコストとグレードでオーディオを突き詰めたいのであれば、個人的には断然Mac miniをオススメします。

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