2014年02月24日 (月)

PlayStation 4 あうとなう

金もない、健康もない、不肖ramhorn05j兵、ならば生き急ぐのみ───ということで、2013年中の受注解禁即日予約から無事、発売日翌日に査収することができたPS4をシェイクダウンしました。装着ソフトの筆頭は勿論KILLZONE SHADOW FALL。その他、ドリームクラブ ホストガール オンステージ、Contrast、flOw、Flowery、アップグレードプログラムによるCall of Duty: Ghosts、初回封入特典のKNACKなど(全てダウンロード版)。

Image:PlayStation 4 First Limited Pack

さて、外観は特にこれと言って面白味もありませんが、傾斜の付いている背面端子の取り回しにしても殊更に不便は感じない程度には使い勝手にも配慮されているPS4。何より驚くべきは、初期型にして既に薄型PS3(2代目)並の重量とコンパクトさであること。当然、動作音も小さい(ファンは唸りますけどね)。技術解説については既に各メディアで詳細が報告されていますが、まさに製造業の粋とPS3のノウハウを結集した作り。

また、FreeBSDベースとなったPlayStation OSの安定感も特筆すべきもの。ゲームコントローラに最適化されたデザインという意味では須くXMBが気に入っていたので、UI、UX、各アピアランスのスタイルについては賛否両論あるところですが、(オンオフの垣根が無いシームレスなマルチメディアOSとしての)潜在値としては、それこそMac OS 9からMac OS Xに移行した時と同じくらいの将来性、可能性を感じます。今はまだゲームしか出来ないゲーム機そのものといった風情ですが(AV機能は本当に貧弱で、無いに等しい。音声回りを細かく制御できないのが残念)、アップデートによる今後の充実に期待。

一方で、極め付けなのがDUALSHOCK 4。今回、4世代目にして初めて設計が見直されたことで、当初より非常に注目していたデバイスですが、一見するとゴテゴテと余計な機能が付いただけに見えるユニット構成は、これが根本的なコントローラ思想という部分においても想像以上に手が入っていて、インターフェイスの基礎的なチューニングにも注意が払われている印象です(例えば、全体的なフィット感の良さ、有機的なホールド感の良さは、それこそDUALSHOCK 3以前のコントローラが嫌に無骨に感じられてしまうほどソフトで手に馴染みます。グリップすると自然と人差し指がL2 / R2トリガーの位置に来るようになっているので、シューター向き。指先の微妙な反り具合が気持ちいい。反面、キノコは小振りで扱いが難しい。慣れで解決する問題なのかは分かりません。また、それに絡んで、PS4ではXboxと同じく基本的にADS / 射撃はL2 / R2トリガーに割り振られることになるので、ユーザー側の矯正が必要です)。DUALSHOCK 3で必須だったアシストパッドによるアタッチメント補正を取り込み、PlayStation専用メディアとしての規格を昇華、見立ての通りと言っていい、なかなか良い物に仕上がっています。

なお、余談ですが、今回、若干出足が遅れた理由は、PS3の積みゲー消化に手こずった為。というのも、PS4の発売が近付くにつれて───いざPS4が手に入ると思うと、PS3で再燃したゲーム熱の火中をこれまで無我夢中で駆け抜けて来たせいもあって、ちょっとした疲労を起こしてしまったんですね。燃え尽き症候群じゃないですけど、それこそレベル20 / プラチナ・トロフィー50個目という大台が目前だったこともあって、「もうすぐ発売だぞ!急げ!」と積みゲーの山に追い立てられるという本末転倒なプレッシャーも感じてしまって、それが転じてマリッジブルー状態に陥ってしまったこと、或いは健康面での問題も含めて、モチベーションを一時的に喪失していました。

その間、消化試合のつもりだったリトルバスターズ!Converted Editionが、感情のジェットコースター状態で名作過ぎたのは困りましたが、まあ、こういう時こそ地道に収集してきたトロフィーコレクション(実にレベル19分)のマージンが、マイペースな癖欲サイクルを取り戻す上での"ゆとり"として役立つものです。手前味噌なリストをぼんやりと比較しながら未だ見ぬアーカイブを掘り起こし、暇を持て余しては無駄に時間を浪費すること、その手持ち無沙汰感こそが気力の充填には必要で、気持ちに余裕があればこそ遊びも栄えるというもので......そうこうしている内に当面必要な課題も整理することが出来たので、これでしばらくはPS4を中心に回ることになるでしょう。

といっても、PS3も今はまだnasne + torneが手放せませんし、歴代の枯れハードがそうであったように、ADVなど小回りの利くタイトルは引き続きPS3にも投入されることになると思うので、据え置き環境としてはPS4 / PS3の双発体制を整えています。まあ、その実、メタルラックに並べて置いているだけなのですが、それこそ、これまでは新ハードは数年様子見、いざ切り替えるとなったら完全移行で完結が基本でしたから、それがリバーシブルで通用するというのは、これも今や我が電脳御殿の中継基地として鎮座するAVアンプの賜物でしょうか。その為、物理的に手の余る長大なスペースを確保しておく必要があるのには苦労しますが、少なくともこの先一年は、PS3にも片足を置いておく必要があるでしょう。

最後に、今回のローンチ劇に関しては、ゲハゲハしいネガティブキャンペーンの娯楽に興じては足を引っ張り合うばかりで、肝心の据え置き機に金を落とさない日本を後回しにするのは極めて真っ当な戦略であったことが証明されてしまった訳ですが、かといって現役のPlayStationゲーマーとしては、欧米のコアゲームを取り巻く熱気を、ただただ遠くから指をくわえて黙って見ていたくはありません。あわよくば、前世代のように国内のソフトメーカーがこぞって「PS3で出さない理由探し」をすることなく、それこそ最初は縦マルチでもいいので積極的にPS4で展開し、国内の据え置き市場を見殺しにすることなく再度活性化させて欲しいと願うばかりです。

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