2015年04月09日 (木)

Now Playing|Standing on the Shoulder of Giants

オェイシスの初〜中期の4作はどれも思い入れがあって好きなのですが、特にお気に入りなのがStanding on the Shoulder of Giants。

Image:Standing on the Shoulder of Giants

彼らのキャリアの中では割と異色な作風で、音作りは粗いし、コーラス、シンセアンサンブルはダサいし、でもなんかこう、ちょっと大人な雰囲気がありません?アルバムとしての単純な完成度や個々の楽曲の粒立ち度で言えば(What's The Story) Morning Glory?やBe Here Nowに軍配が上がるでしょうが、何とも言えないサイケデリックな風合とアーバントワイライトなムードがあって、傑作とは言えないが決して他の音源で代替することは出来ない唯一無二の個性足らしめていると思うのですよ。

当時は伝説の神番組beat UKが健在の頃でしたから、まず、リードシングルであるGo Let It OutのPVに度肝を抜かれる訳です。黒のロングコートでシックに決めたリアムの出で立ちに「えっ、なにそれ」と。メンバーも皆お洒落に決めていて、この頃のビジュアルは本当にクール。

で、出てきたアルバムのジャケットがこうでしょう、もう堪らない訳ですよ。当時の音楽シーンに寄り添ったプロダクションではないし、大衆受けを狙ったメロディにおもねっている訳でもないので、取っ掛かりの掴めないリスナーにとってはただのガラクタに過ぎないかもしれませんが、それ故に、繰り返し視聴することで一度でもその世界観に呼吸が合うと、何処までも深く余韻を掘り下げて行けるフリッカーな作品です。

水面を湛えるような静かで落ち着いた歌声とサウンドの立ち上がり、重く暗く、しかし、何処か青臭くノスタルジックなビーツとファンキーなディテール。一癖も二癖もあるメカニックは、Oasis史上最も味わい深く、最も過小評価されている一枚だと思います。

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