2016年06月16日 (木)

E3 2016|Horizon Zero Dawn

ゲリラゲームズ謹製、SIEファーストの期待作「Horizon Zero Dawn」の最新トレーラーが公開され、北米での2017年2月28日発売がアナウンスされました。

文明崩壊後1000年が経過した地球、ゾイドチックな機械生命体が跋扈する世界で、原始的な生活を営む人類のサバイバルと主人公アーロイの冒険が描かれるオープンワールドRPG。

今後、国内での各種のプロモーションや情報展開も本格化するものと思われますが、公開済みのPVや散発的な海外誌のインタビュー記事等で、既にゲームプレイの全貌は明らかにされつつあります。

要素の一つとして日本のモンスターハンターから着想を得たとされるハンティング・アクションがある為、単純な狩猟ゲーと勘違いされる向きも多いのですが、実際にはより多様な文脈からエレメントが構成されており、同類項としてはむしろThe Witcher 3: Wild Huntなどを思い浮かべると良いのではないでしょうか。何かしらの緩やかな非同期オンライン要素も検討しているとのことですが、基本的にはオフラインシングルプレイヤーでじっくりやり込む、ソロで遊び倒すタイプのゲームです。

KILLZONEシリーズで知られるゲリラゲームズは、SIE傘下のスタジオの中でもノーティドッグ、サンタモニカスタジオに並ぶトップクラスの技術力を誇る開発スタジオとして著名ですが、ある種の職人芸に特化したような無骨さがあり、導線の設計というか、ぶっきらぼうなゲームデザインがプレイヤーのトレンドに上手くハマる時とハマらない時の差が激しい。

しかし、そのKILLZONEシリーズに見られるように、彼らの場合、開発期間が間延びすればするほど良いものを出してくることが多く、本作のケースでは、初披露こそE3 2015だったものの、水面下での技術検証や企画等を含めると、既に開発期間は4〜5年を超えているものと推測され、優れたレベルデザイン、洗練されたUI、シームレスなスクリプト駆動のフィールドギミックなど、熟成されたゲームデザインの片鱗を覗かせています。

傑作だったKILLZONE 2は言わずもがな、個人的には世間で凡作評価に甘んじている3やShadow Fallも「しっかり味のするゲーム」という意味では決して嫌いではないのですが、ゲリラゲームズ性来の気質としてはこういった野心的なゲームの方がスタジオのカラーに合っているのかもしれませんね。

製品版のクオリティにより一層の期待が掛かる、久々に心底楽しみな一本です。

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