2017年05月15日 (月)

Now Playing|ぼくのフレンド

オンエア終了後に配信チャンネルで全話を後追い鑑賞した後続組ながら例外なく"けもフレロス"に苛まれる中で、表題曲はけものフレンズの陰の功労者。第2話以降から使用される廃墟の遊園地を投影したエンディングはとかく印象的で、「ようこそジャパリパークへ」が表の顔なら、世界に横たわるバックグラウンドに思いを馳せながら、その中で生きるフレンズたちの友情を歌った......とでも言えるのがみゆはん(スナネコ)によるぼくのフレンド。春ソングでもあり友情ソングでもあります。

楽曲の類型というか、構成が白の「オラシオン」と近似しているので最初の頃は脳内リピートしていると混線することもありましたが、よく言えばそれほど普遍的で自然体、奇を衒ったところがない素直な佳曲です。

とはいえ、歌詞や歌唱のスタイルはとても今風というか、例えば、敢えて"歌い手"文化との距離感も曖昧で現代の若者に寄り添った風なところがあるので、じっくり吟味し噛み砕いていくと黄昏たおっさんにはやや辛いところもあります。ヘッドホンだと特にボーカルの息遣いやアクがダイレクトに伝わってくるので気恥ずかしい部分もありますが、そういったほろ苦さをも含めた適度な感傷が情景描写にもマッチしており、視聴体験としては良質です。

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