2017年07月21日 (金)

NAVIC CLESEED CLECOOL III

恐らく20云年物だと思われる自室のエアコンですが、暖房はとうの昔に壊れ、冷房についてもここ数年は騙し騙し使っておりましたが、吹出口からの水の噴出がいよいよヤバくなり、流石にこれはもうダメそうだとなったのが7月冒頭のこと。

冷却水漏れではないので、要するに結露のとんでもない類いのヤツだと推測されましたが、ペット用のトイレシートや介護用のオムツなどでは対処しきれない量で、エアコン直下はまさにバケツ惨事。その上、部屋中に小雨のように水滴をばら撒くので、これ以上稼働させることは困難でした。

主に家庭の事情から、現在、備え付けのエアコンについては修理・交換が出来ないので左様な窮状に陥っていた訳ですが、とはいえ、梅雨も明けぬ内から連日34℃前後の酷暑が続く有様であるし、健康優良児ならまだしも、自分の場合は特に体調面でも扇風機一本でこの夏を過ごすのは厳しいように思えたので、可及的速やかに、可搬可能な冷房器具を探すことに。

冷風扇では心許なく、窓エアコンは色々と現実的ではないので、いわゆるスポットクーラー(冷風除湿機)にカテゴリを絞って製品を物色することにしました。と言っても、例によって意欲減退の思考停止マンにとってはネットリサーチですら億劫なところがあるので、面倒な事務手続きはこの手の掘り出し物を探すのが得意な妹者に一任。

業務用ではなく家庭用で横断検索すると自ずと選択肢は絞られるので、最終的に候補となったのは

の二つ。実勢価格は前者が約5万、後者が約2.5万。随分と開きがありますが、製品カタログを確認する限りでは、前者は機能的には申し分なく、お値段なりに物自体は良さそう。出自が白物家電ではないので、一頃はキャンピングカーに乗せるのが流行っていたようです。後者は量販店での取り扱い実績も十分な、良くも悪くも定番の人気商品。こちらも最低限の機能は備えているように思えます。

パッケージ的には前者に惹かれていたのですが、ただ、スポットクーラーで問題になるのは廃熱処理と騒音。ドレン水はどうとでもなるので省略。4畳半の寝室での使用に耐えなければならないので、最悪、廃熱に関しては、部屋全体の温度が上がってしまっても文字通り自分だけがスポット冷却されればいいと考えましたが、騒音だけは如何ともし難い。

業務用だと50〜60dB以上の騒音値が一般的だと思われる中で、後者は38dBなので、(実際にその数値がどの程度のボリューム感なのか推し量ることは難しいものの)静音設計であることは確か。それに対して、前者はスペック表に騒音値の記載がなく、メーカーに問い合わせてみると正式なdB計測は行っていないとのこと。

......ということで、結局、最終的には大博打でしたが、「コンプレッサー音はそれほどでもない」というレビュー評価を信じて今回は前者をチョイスすることにしました。

重量が約14kgなので可搬性に優れると言っても実際に設置するのはなかなか大変ですが、キャスター付きなので移動そのものは楽。使用感は思った以上に良いとも悪いとも言えず、同梱の簡易的な排気ダクトを使用し、扇風機の攪拌を併用しても、日中に部屋全体の温度を下げることは難しい(閾値の目安は29℃辺り。外気が27〜28℃であれば室内の環境は概ね快適と呼べるレベル。外気が30℃を越えてしまうと相当厳しい)。ただ、風量はそこそこありますし、接近すれば冷気も感じるので、文字通りスポット的な冷却効果はあります。

懸念の騒音値もギリ許容範囲内。まあ、率直に五月蝿いですけどね、ヘッドホンの音なんか何も聞こえなくなりますし。我慢できないほどではない、というニュアンスです。レビュー通り、コンプレッサー音自体はそれほどでもなく、多分に風洞によるところが大きいのだと思われます。この辺は、以前購入したDyson Hot + Cool AM04 (AM05) で風量騒音に慣れていたのも大きかったですね。

以上、自分用に簡単な備忘録。当面の夏場を乗り切るにはDIYなどの工夫が要りそうですが、とりあえず(熱中症対策など)ピンポイントな課題は克服できるのではないでしょうか。

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