2017年10月17日 (火)

Pt|星織ユメミライ CE

プロトタイプ/ビジュアルアーツ印の移植タイトル。手前味噌のプレイリストで言うと、「この大空に、翼をひろげて CRUISE SIGN」や「蒼の彼方のフォーリズム HD EDITION」などと同じフォルダに分類できるかもしれないし、そうでもないかもしれないモダンADV。フルHDでの描画も概ね美しく、不自然に巨乳が強調されたヒロインのビジュアルもそのうち気にならなくなります。

Image:星織ユメミライ Converted Edition

Converted EditionはCEROナイズされているので直接的な描写こそありませんが、エアポケットの前後に続くシーン自体はそれほど差し替えられていないと予想されるので、様式そのものはエロゲ。

従って、こそばゆい音声にむず痒くなったり、甘々イチャラブバカップルぶりをニヨニヨしながら眺めるゲームです。ある意味、非常にストレートな美少女ゲームなので、攻略ルートに入った時に、他のヒロインに後ろ髪を引かれるような陰鬱な要素を警戒する必要もなく、個別の友情、青春、恋愛、夢、人生に集中できる至って優しく平和な作り。まあ、あまりにも光属性の輝きが眩しくて、余韻の自己嫌悪に苛まれることはありますが。

そのようなシステムをシナリオに厚みがなく淡白と見る向きもあるかもしれませんが、そこは完全に好みの問題なので、ストレスはないがこれといったフックもない......と言うと平凡に聞こえるかもしれませんが、欲望に忠実なだだ漏れ系のお手軽さ、都合の良さというのも褒め言葉になるのではないかと個人的には思います。

特徴的なのは各ヒロインのアフターがワンセットになっている、即ち、汐凪フレンズとの未来航路が描かれること。なので、共通ルート後の攻略ルートはスクール編とアフター編(社会人編)が通して描かれることになり、それぞれが3〜5時間前後と長尺なので、全体的にはかなりのボリューム感があります。

それでも通しで飽きが来ないのは、一口にリア充ハーレムと言っても、主人公とヒロインは段階を踏んで恋仲になって行くこと、その主人公の人間性が比較的まともであること、特に、しっかりヒロインをリードし、慮り、決断をしてくれるので、もどかしさを感じる場面はほとんどありません。予定調和と言えばそれまでですが、それ即ち、マジイケメン。

前述の通りラブ&ピースフルなADVではありますが、社会人編にはなかなかトレンディなムードがあり、情緒があります。BGMもグッド。最初にオープニングムービーを見た時は「これは失敗したかなぁ」と思ったのですが、プレイを進めて行くと、実は音楽面でも粒が揃っていることに気付きます。本編では楽曲自体が主張することはあまりなく、バックグラウンドミュージックの本懐に徹するようさり気なく采配されているだけなのが心憎い。サウンド鑑賞モードで内容を確認したら是非サントラを買いましょう。

霜月はるか女史による朗らかな歌唱とMANYO作・編曲が光る逢坂そらスクール編挿入歌「Star Linker」、作曲・水月陵による叙情の作業用BGM「ハートメルター」などがお気に入り。

なお、本作をもってトロフィーレベルは大台の「30」に到達。PSNにトロフィーが実装されて以降、PS3とPS4を合わせて、足掛け50:50の計算。合計5,000個/プラチナ100個/Lv.30というのは、"軟弱系下手の横好き似非ゲーマーフレンズ"属性を売りにするパンピー崩れとしては非常に大きなマイルストーンですから、何にしてもとりあえずは一息といったところ。もはやビデオゲームが人生の糧となっている感のある健康不良児が、ここ8年ばかりの廃人生活の果てに築き上げた砂上の楼閣、その記念碑です。

獲得したトロフィー

レベル:30(7%)

プラチナ:116
ゴールド:501
シルバー:1343
ブロンズ:4163

合計トロフィー数:6123

タイトル 達成率 (%)
【NEW】Destiny 2 ↑74
【NEW】Planet of the Eyes ↑100
【NEW】星織ユメミライ Converted Edition ↑100
【NEW】レゴシティ アンダーカバー ↑100

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