2017年11月13日 (月)

Pt|デート・ア・ライブ 凜緒リンカーネイション

つなこ印のイラストが目を引くライトノベル原作のデート・ア・ライブ。凛祢ユートピア、或守インストールはPS3版がオリジナルとなります。

トロフィーバナーが気に入らない!などと嘯いていたら、すっかり積んだまま世代を跨いでしまった小童としては、お得な2本パック+αな「デート・ア・ライブ 凜緒リンカーネイション」のPS4版リリース(HD)はまさに渡りに船だったという訳です。

橘公司原作のデート・ア・ライブは、様々なメディアミックス展開を見せているIPですが、書籍もTVアニメも共に未見な所為、いきなりゲームに挑むというのは装備も持たずに荒野に放り出されるようなものでしたが、導入部には簡単なキャラクター紹介やダイジェストもあるので、事前にあらすじを押さえておく程度で意外と困りません。

原作者監修の元、手頃なボリュームで各ヒロインとのハーレムデートが楽しめる個別ルートと、精霊との邂逅から終戦までが描かれるメインシナリオ(解決編)という二段構成で、飽きの来ない作り。モダンADVとしては特に優れたシステムや演出などはなく(モーションポートレートは既読スキップ時の障害)、"ライトノベル"と聞いてイメージされる典型の......と言うと偏見と語弊が過ぎるかもしれませんが、時に軽薄な描写や、何処かで見聞したようなくどい・もどかしい展開、臭みのある文章など、枝葉末節に気になる部分はあるものの、全体としてはそれを補って余りある収穫。

例えば、鳶一折紙さんの愉快さったらなく、すっとぼけた立ち絵と抑揚のない演技から繰り出される名調子(台詞)の数々は紙芝居ゲーでしか味わえない醍醐味の一つ。或いは、時崎狂三さんの分身体デレの破壊力や、八舞耶倶矢さんの素に戻った時のニヤニヤさ加減もいい。正直、TVアニメを予習することなく、単品としてここまで楽しめる作品だとは想像していませんでした。

凛祢ユートピアと或守インストール、そして、二つの作品の架け橋であり、追加シナリオとして事実上の続編となる凜緒リンカーネイション。特に、園神凛祢&凛緒の物語は儚く切ない。その結末を見届けるのに、全くいいお客である私は、ホロリ、またホロリと涙することを厭いませんでした。舐めて掛かった反動もあって、スタンドアローンでこれだけのお話を仕込めるというのはなかなか見事だと感心していたので、原作にフィードバックされないのが勿体無い───とも思うのですが、それよりは、それだけこのゲーム(オリジナル)が豪華なんだと考えた方が前向きでしょうね。

花澤香菜、三森すずこ、佐倉綾音、と人気声優も多く起用されていますが、日常を過ごす上での声色を張らない自然体な演技はカジュアルに楽しめる反面、キャラクターの向こうに声優さん個人の顔が思い浮かんでしまうのが玉に瑕と言えば玉に瑕かもしれません。

後半に行くに連れてBGMも熟れていき、凜緒リンカーネイションに到達する頃には住宅街を抜けるだけですっかり良質なムードが漂っているのですが、DL配信ではサントラがリリースされていないようで至極残念。

獲得したトロフィー

レベル:30(19%)

プラチナ:117
ゴールド:505
シルバー:1355
ブロンズ:4183

合計トロフィー数:6160

タイトル 達成率 (%)
【NEW】デート・ア・ライブ 凜緒リンカーネイション HD ↑100

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