2018年02月23日 (金)

Now Playing|中島 愛 / Curiosity

まめぐことまめぐの、音楽活動完全復活の狼煙を上げる4thアルバム。

およそ3年の充電期間を経て活動を再開したまめぐは、より一段と綺麗に、美しく、色っぽくなってその姿を現しました。なんだ天使か、というよりはもうすっかり大人の女性。惚れ惚れとしてしまいますが、まあ邪推はしますまい。

Image:中島愛 / Curiosity

"好奇心"の名に導かれるまま、多彩な作家陣を迎えて制作された本作はサウンドクリエイションの方向性も多岐に渡っていて、歌謡曲からセルフアニソンまで、エンターテインメント性が高くバラエティ豊か。同時に、お膳立てが華やかであればあるほど、それが逆に、自然とまめぐの持つ透明感や癒し、清涼感だけではないある種の湿度、哀愁、憂いのある浸透圧の高い歌声を際立たせています。

ハイライトとなるのは、復帰第一弾シングルとなったワタシノセカイの他、中島愛×フジファブリックが話題となったサタデー・ナイト・クエスチョンなどですが、正直なところ、一発目にこれを持ってくるか......というほど、ド頭のサブマリーンのインパクトが絶大過ぎて、アルバム全体の印象としてはやや霞んでしまいます。

これはネガティブな評価というよりは、本来的に、まめぐとラスマス・フェイバーは相性が良過ぎるんですよ。自分もマーブルの頃は素朴に「フルプロデュースアルバムを聴いてみたい」なんて言っていましたが、彼はまめぐのことを本当にリスペクトしているし、理解しているのでしょうね。キュートでキラキラしいまめぐのベネフィットをも含めて、サブマリーンも一聴すればそれと分かるラスマス節ですし(相変わらずストリングスが美しい)、ぶっちゃけ、単発での客演参加などの形になってしまうと、ある意味、その(リスペクトの)深度というか、格の違いが浮き彫りとなってしまうので───まあ痛し痒しといったところかもしれません。一応、すごく褒めてますよ。

なお、今回はようやくiTunesで配信版を購入することが出来ました。前作まではiTunes、mora、e-onkyo music、OTOTOY、何処を検索してもまめぐのアルバムは影も形もありませんでしたからね。Thank Youだって聞けず仕舞いだし、今ウチにはCD円盤を読み込む為のドライブが無いと言っておろうが。ほんと、こういう下らないとこですよ、音楽業界。

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