2019年05月27日 (月)

Pt|Assassin's Creed Origins

起源にして頂点、一年一作のスケジュールを中断して仕切り直しを図った一本。シリーズのエッセンスは残しながら、本格的なレベル制を導入するなどシステムを抜本的に再構築し、アクションRPGとして生まれ変わったアサシンクリードオリジンズ。

元々アサクリには興味津々で気になってはいたのですが、いつも横目でチラチラと様子を伺いながら、しかし在りし日に初代を最序盤で挫折してしまった思い出がトラウマとなって、今一歩踏み出すのを躊躇していた曰く付きのシリーズ。そもそもステルスゲー苦手だし。

というところへ持ってきてのこの僥倖。当初、一説には三部作構想なども予定されていたようですが、(発売当時で)アサクリ最古の歴史を描く本作はそのトラウマを乗り越え、アサクリユニバースに飛び込む勇気を与えてくれるに相応しい魅力に溢れていました。

まず、綿密な時代考証が話題となったオープンフィールドは広大にして多様。エジプト一国を丸ごと描くという贅沢さで、正直、背景と同化している「?」を埋めるロケーションイベントはあまりにも数が膨大なので面食らってしまう部分はありますが、適度な難易度の謎解きなどレベルデザインにもメリハリがあって、モチベーションが途切れることはありません。

また、古代文明の痕跡と神々の信仰が支配する紀元前エジプトが舞台というのもロマンに溢れていて素敵ですが、フリーランやパルクールといったアサクリ成分はそのままに、攻防主体に拡張されたハードコアな戦闘メカニックが素晴らしい。正面突破の乱戦で平らげることも可能だし、従来のようにステルス主体でも攻略可能。とにかく選択肢が豊富でアクションの幅が広いのがグッド。

あまりにも乱戦が混沌としてしまうとパッドのボタン押下(プッシュレスポンス)が欠落してしまうことはありますが、処理落ちなどはなくパフォーマンスは良好で、総体としてゲームの完成度が高い。

目安としては、本編クリアまでが大体50〜60時間、DLCも含めると75〜85時間ほど。RPG要素、ハクスラ要素などの導入によるリプレイ性の向上によって、基本オフゲーにも関わらず、この山盛りの素材を最後まで楽しみ切ることができる秀作です。個人的には久々に一気にのめり込む勢いでハマった作品ですが、サブクエストのお遣いにも飽きてきて、そろそろ根詰めるにしてもダレてくるかなぁという頃合いのところで丁度区切りがつくゲームデザインなのは見事。

神話と伝説の世界なので、ロマン成分が即ちトンデモだったりご都合主義だったり、会話が食い違っていても俺たちは雰囲気でなんとなく話を進めている、といった類いの大雑把さはあるので、ストーリーの機微にそれほど感心する部分がある訳ではありませんが、それでも大作系のアクションRPGとしては大満足の一本です。

ただ、このままの勢いでオデッセイにまで乗り込むのは難しそう。本編クリアに100時間を見込むほどのちょっと尋常ではないやり過ぎなボリュームと、オフゲーにも関わらず継続したライブサービスを謳っていることからも、アップデートに終わりのない追加要素地獄が待っているのは必至。何より、あそこまで乱戦側に振れてしまうと、あれはもはやアサクリと言っていいのか、まるっきりトロイ無双の世界に見えなくもない。そういう意味でも、オリジンズは良い塩梅でまとまっていたんだなぁと思わずにはいられない。

獲得したトロフィー

レベル:34(58%)

プラチナ:151
ゴールド:719
シルバー:1695
ブロンズ:4741

合計トロフィー数:7306

タイトル 達成率 (%)
【NEW】Assassin's Creed Origins ↑100
【DOWN】Borderlands: Game of the Year Edition ↓88
【NEW】Hellblade: Senua's Sacrifice ↑100
【DOWN】Minecraft: PlayStation 4 Edition ↓76
【NEW】ROBOTICS;NOTES DaSH ↑100
【NEW】State of Mind ↑100
【NEW】Vane ↑100
【NEW】シンソウノイズ ~受信探偵の事件簿~ ↑100
【NEW】戦国無双4 DX ↑100
【NEW】閃乱カグラ Burst Re:Newal ↑100

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