2020年05月15日 (金)

I-O DATA LCD-GCQ271XDB

液晶ディスプレイを買い替えました。Amazon.co.jpでは入荷予定が6月初旬とかなり先になってしまうので、ヨドバシのポイントぶっ込みで購入。今はもう直接の血統ではないものと思われますが、リモコン辺りに三菱系の残滓がほのかに感じられるということで無難にアイオーから後継モデルをチョイス。

過日、Mac miniを買い替えたことで映像入力関係に問題が生じ、先代のLCD-RDT272XPBは当面の間に合わせで使用していたことは既述の通りですが、酷使というか、元来、Mac⇔ゲーム機とを頻繁に切り替えながらフル活用していたのがこの個体なので、そこがガバガバになってしまうと限界も近い───ということで、いよいよ日常的なストレスに耐え切れなくなりました。

買い替えに当たっての課題は二つ。まず、入力切替に関連した発色関連のバグ。三菱の系譜から代々受け継がれている三次元ノイズリダクション辺りが悪さをしていると思われるスイッチング時の色飛びを始め、実はMac miniをHDMI接続すると発色自体にも違和感がありました。現行モデルではもう三菱の映像エンジンは使われていないものと推測されるので、これは解消されていそうということで見切り発車。

もう一つは、フルHDをWQHDにアップスケール表示した時の画質の問題。本来、需要として個人的にアイオーの新製品に求めていたのは、

  • 27型
  • フルHD
  • IPS or VA
  • リモコン付属

といった辺りなのですが、まあこのご時世ですし、果たして、望む通りのタイミングで望む通りの新作が出てくれるか分からない───といったところで博打に出たというのが現状です。

この時期だとPlayStation 5世代も見据えた買い替えが必要になってくる訳ですが、自室の学習机崩れの環境を考えると、4Kなどとても導入する気にはなれなかったので、元々フルHDであることは決め打ちでした。故に、ドットバイドットからアップスケール表示に移行するというのは幾ら超解像があると言っても流石に無茶があるのではないかと戦々恐々だったのですが......意外と誤魔化しが効きそう(少なくともPS4に関しては)。

厳密に言えば引き伸ばしている分だけ劣化はしているのですが、この製品は発色が派手目なので色味が自分好みであることと、入力切替や発色周りのバグがなくなり、三菱の呪縛から解放されたことが良い方向に作用していることなどから、トータルでのストレス&環境負荷は少なめ。

視野角はやや狭く赤味が若干強めな気はしますが高精細で鮮やかなADSパネル、スタンドやチルト角の調整も万能、メニューもシンプルで使いやすくOSDも見やすい。プラスチッキーな作りで制約も多かったLCD-RDT272XPBからするとまるで隔世の感があり、相当素性の良いモニタですよ。Mac miniでの表示に限ればある程度慣れる必要はあるでしょうが、トルネの映像も綺麗ですし、少々お高い製品ではありますが、後悔のない買い物でした。

追記(2020.06.04)

この液晶ディスプレイにもすっかり慣れましたが、ドットピッチって言うんですかね?ドットバイドットの先代はこの素子の格子の網目がかなり粗かったのですが(それが画質に影響していたと、このモニタに買い替えた今だからこそ分かるというあれこれ)、それが高精細になっただけでもフルHDの印象はまるで違うかも。色潰れがなく、液晶パネルらしい透明感のあるとても綺麗な発色なのと、高解像・オーバードライブ共に優秀なので、トータルでの画質評価としてはむしろ爆上げ。かなり重量があるので完全な据え置き用途となりますが、これは本当に良い買い物をしました。

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