2009年02月14日 (土)

複数バージョンのIEでレンダリングを確認 IETester

「IETester」は、IE5.5 / IE6 / IE7 / IE8 beta2の各バージョンでのレンダリングを確認出来るアプリケーションです。既存のIE環境と衝突することなく、レンダリングエンジンのエミュレートを共存させることが可能なので、非常に面倒なInternet Explorerのバージョン別のレイアウトチェックを簡単に行うことが出来ます。現在、一般的に使用されているほぼ全てのIEでの表示をこれ一本で確認出来るので、ウェブデザイナー必携のソフトウェアと言えるでしょう。

http://www.my-debugbar.com/wiki/IETester/HomePage

2月14日現在の最新バージョンはv0.2.3。v0.2.3では、既存のバグ修正のほか、IE8 Beta2をサポートし、メニューの日本語表示などにも対応しています。動作条件はWindows Vista or Windows XP with IE7。XP with IE6ではIE7 / IE8モードが動作しません。

Image:IETester

IEのバージョンの切り替えは「新しいタブ」から行います。ウィンドウの分割表示にも対応しているので、各バージョンでのレンダリング結果が一目瞭然です。

スタンドアローンなIEを半ば強引に並立させていた「Multiple IE」とは異なり、アプリケーションとしてのフロントエンドを持つ「IETester」では、よりシンプルに、よりスムーズにレンダリングエンジンを比較することが出来ます。開発途上版である割には動作も安定しており、切り替えもシームレス。既存のIE環境を巻き込んでクラッシュする様なことがないので、システムに対する負担やリスクも軽減出来ると思います。

なお、「IETester」は開発段階にある為、以下の様な不具合が確認されています。

  • ブラウザをリサイズすると表示が乱れることがある
  • ブラウザの [戻る / 次へ] ボタンが動作しないことがある
  • Javaアプレットが動作しないことがある
  • IE6のインスタンスでは、フラッシュが動作しない場合がある
  • フォーカスが効かない場合がある

まだまだ完全なバグフィックスには程遠いので、今後のバージョンアップに期待といったところですが、ウェブ開発者にとっては大いに使い出のあるアプリケーションなので、面倒な表示テストの効率化に、是非とも「IETester」を活用されることをオススメします。

参考リンク:
O.Z.K. : 複数バージョンのIEを共存させる「Multiple IE」

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