2012年01月11日 (水)

Pt|Call of Duty: Modern Warfare 3

※愚痴っぽくなっていますが、まあ、お察し下さい。

Recent Status Report on PS3 - Summary of 2011───承前。

MWサーガの集大成にして完結編であるCall of Duty: Modern Warfare 3。しかしながら、本作の評価を一言で表すとすれば「期待外れ」。或いは、既に私がCall of Dutyに面白さを感じない体になってしまったのかもしれません。CoD4、MW2に引き続き、ポコペンさんを筆頭とするフレンドの皆様方の先導、スペシャルオプスにおけるナナメさんの絶大なるサポートには重ねて感謝の言葉を申し上げつつも、プラチナ・トロフィーを獲得した今だからこそ敢えて言おう、クソゲーであると。

Amazon.co.jp:Call of Duty: Modern Warfare 3

まず、キャンペーンについて。一週目でいきなりベテランにチャレンジするというのは今回が初めてですが、それで通用するほどMW3のキャンペーンはヌルめ。味方が頼もしいことこの上なく、積極的に突っ込んでくれる上に粘り強い。いや、実にしぶとい。加えて、敵が素直に撃ち合ってくれる点も大きく、突撃して回り込んでくる様な特攻兵が少ないので、何十回と死んで足止めされるスポットが割と少ない。一部の無限湧きポイントを除けば、無理に戦線を押し上げる必要もないので、CoD4は元より、MW2と比べても体感的には楽。時間を掛ければ誰でもクリアできるレベルだと思います。

ただ、チェックポイントには謎判定が多く、異様に長丁場になってしまうステージがたまにあるので、そういうところでハマっちゃうと結構ストレスなのがイヤんな感じ。

一方のマルチプレイヤー。今作では、オンライン共有可能なシアターの採用によってリプレイ性が向上していますが、反面、ボット部屋不可、エンブレムの自作不可と、直近のBlack Opsに比べると機能面での劣化が目立ちます。また、プライベートマッチではカスタムクラスが独立して保存される様になったので、ランクマッチで武器や装備を解除しても、その時点でのカスタムクラスをそのまま持ち込んで試し撃ちできないのが不便。枠組み自体の見直しも良し悪しということですな。

ランクマッチに関しては、野良でもチームデスマッチ、キルコンフォーム、ドミネーションと過不足無く遊べるマーセナリーモードがあるにも関わらず、CoD4やMW2の様な高揚感がなく、妙にしっくり来ない。その原因は、見通しの悪さ、視認性の悪さが事故を誘発する複雑に入り組んだ手狭なマップと、紙装甲、ラグ、リスポン、それらの要素が幾重にも交錯した結果によるところが大きく、回線の優劣で勝負が決まる遭遇戦が多発することに加えて(光接続とはいえ、無線LANの拙環境ではこれまでにないラグが常態化しており、遭遇戦ではまず勝ち目がない)、そういったシステム面でのヒエラルキーを覆すことが難しく、従来の馬鹿凸がおよそ通用しない萎縮度の高い消耗戦である為、試合展開が閉塞感に満ちています。その傍らで、戦い方を忘れてしまったというか、勘が働かなくなったというか、私自身のメンタルの問題も影響して、立ち上がりが遅れました。

一時0.50以下と大暴落したキルレを始め、唯一の取り柄である命中率も15%前後と振るわない今回、借金返済の目処は立っていませんが、“座して待つ”というのは「とにかく動きたい」という衝動が抑えられない当方のプレイスタイル的には土台無理な話で、突っ込んでいる結果が今の成績なので、それ自体はあまり気にしていません。つまらないですけどね。一人で10K20Dくらいしていると流石に恥ずかしいですが、脳筋は承知の上なので、何かの拍子に暴言でも貰わない限りは、このまま地道に数字を積み上げて行くつもりです。ただまあ、これだけFPS経験を積んでも一向に腕が上がらないという事実は若干ショックですけど(笑)、改めて下手の横好きというのを自覚したので、過去ログでの宣言通り最終的にはキルレ0.75くらいで落ち着けばいいなぁと。

ちなみに、マルチプレイヤーでの英語のヒアリングは、英語自体が苦手でも慣れれば全く問題ないレベルだと思います。ただ、キャンペーンに関しては、音声アナウンスによる情報量が多く、映像に気を取られていると字幕情報が入って来ない、字幕情報に気を取られてると映像が入って来ない、というケースがどうしても多くなるので、ストレスなく自然に翻訳内容を補完したいのであれば吹き替え版がベター(吹き替え版は吹き替え版で酷いですけどね)。字幕挿入のタイミング、改行の不備など、スクエニの仕事が完璧でないのも大きいです。まあ、MW2の頃はあれだけ字幕にしろと毒づいていたのに、私も耄碌したなぁ、と。


総評としては、シナリオ、システムに破綻の兆しが垣間見え、開発チームの瓦解を引き起こしたMW2は、それでも“Modern Warfare”の原型───というよりは情緒としての浪漫を保っていたと思いますが、MW3には既に“モダンFPSのスタンダード”としての威光はありません。

厳密には、何をするにも既視感があること、それは、MW2で得た光景が一向に代わり映えしないこと、同じことの繰り返しであることの停滞感が、ユーザー体験を色褪せたものにしているとも言えます。

例えば、終始、主観視点で描かれるキャンペーンは、一見インタラクティブで没入感がありますが、実際はスクリプト駆動のシーン展開を眺めているだけという場面が多く、プレイヤーの介入できる部分が少ない。これを物足りないと感じるのも、直前にアンチャーテッド3を体験してしまったことが多分に影響しているのが辛いところか。

マルチプレイヤーも含めると、ゲームの流れ自体は説得力があるというか、広がり過ぎた風呂敷をよくもここまで強引にまとめ上げたなぁ、と感心します。キャンペーンにしても、シナリオは荒唐無稽な娯楽性に徹し、ウェイトとしては、ドラマチックな演出とシチュエーションのお膳立てに傾注した結果でしょう。個人的に気に入らない点があるとすれば、ソープさんの処遇くらい───物語の性質上、ゴースト(幻影)としての結論ありきで考えればそうする必要はあったのかもしれないけれど、それにしたって事と次第が唐突に過ぎるというか、あんなに無理矢理感のある、まるで取って付けたかのような三文芝居ではなくて、それこそもっともっと過剰な舞台装置にしても良かったくらい、他にやりようはあったと思うのだけど……とつい感じてしまうのは、CoD4から彼の成長と共に歩んで来たいちファンとしての人情です。

他方、情報量の多さがユーザビリティの欠落に直結しているインターフェイスを始め、システム設計は地味に醜悪。フォントのチョイスやレイアウトのバランスなどに見られるセンスの悪さは、大半はスクエニに依存する問題ですが、どうするとここまで煩雑な、別の言い方をすればダサイ印象になるのか不思議です。まあ、“Modern Warfare”が良くも悪くもアメリカンFPSの覇道であるならば、MW3は「インフレの果てに広がる焼け野原」とも言えるので、バカゲー(©ポコペン)という観点から見れば、荒削りな中にもちょっと窮屈なくらい派手で、カジュアルなアイデンティティの主張が伺えるCall of Dutyの亜流一派ということになりますが、実際に受ける印象は非常に古臭く小癪で、ぞんざいなものです。


というのが、マルチプレイヤーでいう一週目も中盤辺りの階級でもがき苦しんでいた頃の感想。実際には、なんというか、単純に向き不向き、要は相性の問題という気がしています。

Call of Dutyから離れている間に色々なタイプのゲームを渡り歩いてみて、私の性格や技量的には、やはりBattlefieldやKillzoneのような、基礎体力のある撃ち合いができて、チームプレイが主体となるSPM重視のシューターが合っているんだろうなぁと。だから、ごく身近なプレイヤー周辺の評判を聞いていると、MW3に咎を向けるよりは、単に方向性の違いに自分が違和感を感じているだけ、という部分もあるのでしょうね。でも、一年離れていただけで随分意識が変わったもんだなぁと。入り口は間違いなくCall of Dutyでしたけど、なんだかしみじみと。

トロフィーカードステータス

レベル:14(68%)

プラチナ:23
ゴールド:92
シルバー:292
ブロンズ:1087

トロフィー数:1494

タイトル 獲得率 (%)
【UP】Battlefield: Bad Company ↑70
【UP】Battlefield: Bad Company 2 ↑69
【UP】Borderlands: Game of the Year Edition ↑100
【UP】Killzone 2 ↑87
【UP】Killzone 3 ↑75
【NEW】Modern Warfare 3 ↑100
【UP】グランツーリスモ5 ↑89

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