2014年06月19日 (木)

Now Playing|オラシオン

さて、前記事 [O.Z.K. » ハイレゾ、CD-DA、AACの混沌] でも取り上げたTVアニメ「ノーゲーム・ノーライフ」エンディングテーマ、「オラシオン」がヘビーローテーション中。「ラブライブ!」関連の楽曲や黒羽寧子さんの歌を除けば、今期最大の当たり曲ではないでしょうか。

EDアニメーションの世界観に象徴される白の切ない心象風景が、空との絆を育む淡い色彩を纏った"祈り"のビジョンに包容され、宙を掛けるような飛翔感に昇華される名曲。茅野愛衣による癒しのウィスパーボイスの囁くような導入から、一転してシリアスなトーンでの力強い歌唱、そして、疾走感に溢れるギターチューンのバンドサウンド。優れた編曲とメロディによる素性の良さが、茅野愛衣のエモーショナルな歌声によってブーストされる理想的な相乗関係で、ロックとポップスの垣根を跨いだ音楽としての魅力を高めています。

そして、やっぱり"かやのん"は声がいい。別件ですが、年初にはアルバムのリリースに際したプロモーションで、名立たるミュージシャンから寵愛を受ける(とされる)花澤香菜の「声」の魅力をピックアップした特集記事などを見掛けた記憶がありますが、個人的にそういった文脈で、近年、最もピンと来る声優の一人が茅野愛衣です。ボイスアクターとしては、キャラクターソングも「声」を扱う役どころの一環ですが、表現者としての役者の本質に還元されるという意味では、本来、アーティスト活動も声優の仕事の理に適っていると思うので、今後は本人名義での活躍にも期待しています。

音質については特筆しませんが、とにかく気持ち良く聴けるというのが殊勝。あわよくば早期のハイレゾ配信を希望したい。

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