2016年09月23日 (金)

Destiny|鉄の章

初代Destinyの旅路を締め括るに相応しいドラマチックなムードが漂っている鉄の章。ぶんぎえの予定(仮)ほど信用できないものはありませんが、コンテンツの空白期間を埋めるのに旧レイドが進級する可能性はあるものの、最新のロードマップ通りに事が運ぶとすれば、やはり本作における拡張DLCのリリースはこれが最後になるのではないでしょうか、そんな内容です。

規模的には、地下の暗黒とHoWを合わせたより大きく、TTKよりは小さいとアナウンスされていた鉄の章ですが、言ってもゲームというのは"体験"ですから、各種のイベントやエキゾクエスト、サブクエストなども含めればボリュームゾーンはかなりのものに感じられます。

Screenshot:Destiny - 鉄の章|ハンター(キャラクター装備)
Screenshot:Destiny - 鉄の章|ハンター(キャラクター機器)

メインに据えられているストーリーでは、かつての鉄の豪傑の足跡を辿りながら、新世代への魂の継承が描かれます。テーマは重厚にして荘厳。吹雪のステージ、要塞のダンジョン、真紅の深淵───どのアイコンもラストステージの演出におけるお約束とも言えるものですが、新規に作り起こされたボス戦ではあっと驚く敵が立ち塞がり、レリックを用いた熱い戦いが繰り広げられます。

ただ、これは吹き替え声優......というよりはキャスティングの問題なのか、サラディン卿とマスター・ラフールの区別が付き難いのが困りもの。最初は何故かクリプトアーキが通信で喋っているものだとばかり思ってましたよ、そんで磁場磁場言うもんだから何のことかと。ややこしい。

一方、フヴォストフ・エキゾクエストでは、Destinyの始まりの地を行脚しながら初心を懐古。コスモドロームの景観をバックに、最後にはゴーストによるこそばゆい愛の告白もあって、ちょっとロマンチックな雰囲気。

反面、「休止中のZIVAの一片」を回収するのにフェルウィンター山への登頂を考えた奴は屋上ですけどね。これ思うてた登山と違う、ガーディアンはゴム人間だった。アルコンの炉も大概です。立地、条件、難易度......オリックスの審判の反省を生かすとは何だったのか。あの手軽さを評価していたのではなかったことは確かですね。

とまあ、このようにカタルシスとストレス、手厚さと嫌がらせ、愛憎相半ばする鉄の章では、これまでの集大成とも言える傾向が強く、2年間このゲームに付き合ってきたプレイヤーに特別な彩りをもたらすコンテンツ群となっています。

なお、各装備も2年目のものがそのまま引き継げる3年目では、既に出来上がっている土台をプレイヤーの趣向に応じてカスタマイズし、或いは置き換え、磨き上げていく形となるので、TTKとは違った懐の深さと自由度、アイデンティティ、遊びが見出せる内容となっていますが、中でも個人的に嬉しかったのはハンドキャノンの復権。

これに先立って、鉄の章の更新に合わせたアップデート/メンテナンスでは、悪名高い集弾性ランダムにサイレント修正が加えられたものと見られており、HC自体の中距離での弾道の信頼性が向上していたのですが、その流れで、更にクルーシブル店売りの新HCカイブンは、1年目最初期店売りのロード・ハイ・フィクサーを彷彿とさせる逸品(見た目はぶっこいですけどね)。前線で使えるレベルの良品エヤスルーナを配っているようなものなので、ぶんぎえの悲しみによる下方修正の悪夢に苛まれるジレンマとは表裏一体ですが、逆に言えばこれはTTKの店売りが酷すぎたことの裏返し。本来であれば、紋章が必要となる店売りで実用品が手に入るのは悪いことではないはずですからね、厳選はまた一つ上のレイヤーです。

思えば、エキゾHC3兄弟とフェイトの反動による悲しみでカテゴリごと決定的な弱体化を食らったのが2年目のこと。射程どん詰まりの小口径バイロニック・ヒーローでTTKを戦い抜いてきた自分としては、久々に使っていて楽しいHCが戻ってきてくれて嬉しい。射程があるって素晴らしいですね。

総評としては不満もなくはなく、広大で奥行きのあるマップも一方ではレベルデザインは劣化しており、能のない物量作戦で攻めてくる事が多い敵の配置も相俟って、元来の優れた戦闘メカニックの良さを散漫なトレンドが殺している場面も多いのですが、そういった洗練されているとは言い難いデザイン面での欠陥を演出面が上手くカバーしているのが鉄の章。果たして、気怠い作業感による疲労も後味は悪くなく、TTKを経たことで底上げされた準1.5軍による、拡張の規模に見合った相応の仕事が充実して見える仕上がりです。

そして、初日には痛恨のログインオンラインに見舞われるほど、相変わらず世界では大人気のDestiny。こんなに冷ややかなのは日本くらいです。ガラパゴスって悲しいですね。

追記(2017.06.14)

Destiny通算スコアと最終ステータスの記録。2017年6月14日〆。

  • 累計プレイ時間:42日15時間(端数切り捨て)
  • 進行度:グリモア 5265 / xxxx
  • キャラクター:ハンター384 / タイタン363 / ウォーロック363

Screenshot:Destiny - 最終ステータス|ハンター(キャラクター装備)
Screenshot:Destiny - 最終ステータス|ハンター(キャラクター機器)
Screenshot:Destiny - 最終ステータス|タイタン(キャラクター装備)
Screenshot:Destiny - 最終ステータス|タイタン(キャラクター機器)
Screenshot:Destiny - 最終ステータス|ウォーロック(キャラクター装備)
Screenshot:Destiny - 最終ステータス|ウォーロック(キャラクター機器)

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