2006年02月21日 (火)

PS2「モンスターハンター2」発売2日で50万本出荷

Amazon.co.jp:モンスターハンター2

カプコンは、2月16日に発売となったハンティングアクション「モンスターハンター2」の出荷本数が、PSP「モンスターハンター ポータブル」に続き、発売2日目の17日で50万本に達したと発表しました。実売でも初週販売数で30万本を超える勢いだといい、快進撃が続いています。

閑話休題、まったりと素材収集作業に勤しむ私めは、今、ようやく青クックたんを狩り、「沼地」に辿り着いたところ。とりあえず、自分の印象を整理する為にも、軽くファーストインプレッションをば書き留めておきます。

ざっと触った感じ、前作「モンスターハンターG」から正常進化を果たしたと言える「モンスターハンター2」ですが、まず初心者を突き放した難易度の高さが気になります。コンガやヤオザミといった経験者でも苦戦する新モンスター、彼らを巻き込んだ対パーティ狩猟は敷居が高く、序盤の限られたアイテムの中で死んで覚えることを強要されるので、「モンスターハンター2」がデビューとなる多くのビギナーが、悪戦苦闘の先に“心地良い手応え”を感じる境地にまで辿り着けるのか確証が持てません。この点、明らかに経験者向けの難易度設定なので、極端な間口の狭さは、即ち、バランス調整の失敗であると感じます。

また、元来シンプルなゲーム性であったことを考えると、武器防具、モンスターの増加に加えて、季節・昼夜の概念と防具のレベル制、村人の物乞い制度などが導入されたことによって、システムは飛躍的に複雑化しています。そして残念ながら、システムが肥大化したことによる弊害はそのまま本作のフラストレーションに結び付いており、ゲームの全体的なお遣い感、作業感は少なからず増大し、狩猟シークエンスはより面倒に冗長に、この上なくマゾヒスティックになったと言えるでしょう。無駄に入り組んだマップとロードの長さは鬱陶しいことこの上なく、インターフェースも、アイテム購入画面で倉庫収納が選択出来ないなど、前作までに不評だった部分がそのまま継承されています。

一方、それら不完全な部分を残していることが、即ち「モンスターハンター2G」が出るぞ!と宣言しているかの様にも受け取れるので、全くもって気が滅入ります。とはいえ、それでもなお、無印をベースにしたネイチャーアドベンチャーとしての独自の世界観は健在であり、個人的にはそこそこ楽しめています。モンスターハンターファンなら間違いなくのめり込むことが出来る作りになっており、それだけの安心感を与えてくれるこの買い物は正解だったと言えそうです。

リンク:
カプコン、PS2「モンスターハンター2 (ドス)」も発売2日で50万本出荷達成

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