2007年03月24日 (土)

バンナム、「ドラゴンボールオンライン」を発表

バンダイナムコゲームスから、ドラゴンボールの世界観を舞台としたPC向けMMORPG「ドラゴンボールオンライン」が正式発表されました。

バンダイナムコゲームス、「ドラゴンボールオンライン」を正式発表

鳥山明の全面監修の元で、開発をNTL、発売をバンダイナムコゲームスが担当。運営に関しては日韓共に現在選定中としていますが、韓国では2007年夏からクローズドベータテストを開始し、日本でも2008年のサービス開始を予定しています。なお、一部で流れていた「鳥山明の承諾を得ていない」との情報は誤報だったようです。

世界設定は原作の遥か未来とし、プレイヤーは「ドラゴンボール」の世界に生きる住人の一人として、原作に登場する主要なキャラクターや新キャラクターなどと交わりながら、オンラインゲームならではのゲームプレイを堪能することが出来ます。

Image:Dragon Ball Online

韓国がネットゲーム先進国だから……なのかは分かりませんが、相当量の開発が韓国側担当の為、韓国でのβサービスが先行します。国民的とも言われた作品だけに、お膝元の日本を無視して韓国でのサービスが先行する、というのは気分が良いものではありませんが、昨今の市場動向からすると致し方ないところか。マーケットのグローバル化に伴い、最近では国産ゲームでも海外で先行発売されるケースや、海外版が完全版となるケースが増加しており、必ずしも本国からロールアウトはしないという戦略的見地から、ある意味では日本市場の軽視が目立ちます。ただ、今回はその分、日本上陸までにゲーム内容を見極める期間はありそうです。米国でも人気を博する「ドラゴンボール」であればこそ世界的なヒットも見込めるので、いずれにしても、注目のゲームであることは間違いないでしょう。

ただ、そうは言っても、原作の熱心なファンからすればこれはもはや「ドラゴンボール」ではありません。作品の性質上、MMORPGにする必然性が見出せないので、実態としては「ドラゴンボール」の仮面を被った量産型韓国ゲームという見方が自然。失望するのは簡単ですから、まぁこう見えても結構ショックを受けています。

かつては「ドラゴンボール GT」という名の黒歴史が原作を蹂躙し、私を絶望のどん底に叩き落としましたが、そんな「ドラゴンボール」もバンダイの看板コンテンツの一つ。商業的な価値がある限り、死してなお骨の髄までしゃぶり尽くされることでしょう。しかし、今度の「ドラゴンボールオンライン」は、遂に原作者である鳥山明先生が全面監修に乗り出すということで、精神的にはトドメとなりそうです。

鳥山明先生といえば、ギャンブルに否定的で、パチンコやパチスロなどには決して許諾を与えない、という都市伝説が有名ですが、まあオンラインゲームとはいえ、流石にゲームまでは断る理由がなかったということか。どうせなら、「ドラゴンボール」の時代、世界観をベースに、同年代の他の漫画とコラボレーションした「ファミコンジャンプ」のようなお祭りゲームの方が、まだ救いがあったかもしれない。私の「ドラゴンボール」は終わった。

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