2013年01月10日 (木)

Pt|Call of Duty: Black Ops II

βテストもサーバーコストも徹底してケチる通常営業で、運用面でも内容面でも発売直後から問題が噴出したBO2。ゲームのバランスや調整以前に、フリーズ、プチフリーズ、クソ回線(PT回線 / ホスト負担 / ラグの相乗効果で、良質な回線持ちほど負荷が大きい仕様)と、品質面で可及的速やかな対応が求められる課題に対して、やるべき仕事が山積していながら既にすっかり腰を落ち着かせてしまった感のあるTreyarch。碌なアップデートもないまま、早くもDLC第一弾の配信を迎えようとしています。

事前のメディアレビューでは、概ね

  • キャンペーン、ゾンビモードは拍子抜けの感はあるが、想定の範囲内。
  • マルチプレイヤーはCoD史上最も革新と挑戦に満ちた作り。意欲的でなおかつ成功している。
  • ストライクフォースはクソ。

といった評価でしたが、よもや、ここまで全てが救いようもなく終わっているゲームだとは思いませんでした。せいぜい、MW2以来の色彩豊かでコントラストが鮮やかなビジュアルと、SE/BGMといった音響面に見所があるくらいで、噛めば噛むほど心象が悪化して行く内容は末期的です。改めて仔細なレビューを語ることすら憚られるので、キャンペーン / マルチプレイヤーを引っ括めて、今この場で思い浮かぶことを適当に書き殴っておきます。まとまりのない無駄に長尺な駄文となっているので、冷静なツッコミはご遠慮願いたく、軽く読み流す程度に留めて頂ければ幸いです。

第一印象

キャンペーンは、恒例の初見でのベテラン挑戦で一周クリア + α。難易度的なストレスは緩やかでサクサク進むけれども、前作BOのケレン味溢れる傑作ぶりはどこへやら、どうしてこんなことになっちゃったんだろう。単に“質が劣る”という意味でしかない、見渡せばハリボテか掘建て小屋かというようなB級感溢れる世界観をベースに、何かと言えば殺生だし、グロまたグロ、流血に次ぐ流血の連続で、過剰で過激なバイオレンスに偏重すりゃいいってもんじゃないと思うんだ。一つ一つの描写に重みがなく、あまりにもカジュアルな暴力の嵐なので、エンターテイメントとして心躍るようなワクワク感がないし、単純につまらない。

褒めるべきところと言ったら、例えば、ダンスフロアでの戦闘シーンはクールだったかもしれないし、緩急のある連続スローモーションの演出はなかなか冴えていたかもしれない。アンセムのしっとりとした淡い光の加減と舞台演出のマッチングは印象的だし、メイソン&ウッズの決別シーンの疾走スケール感も良い。あとは、コルディス・ディア、及びラウル・メネンデスのキャラクター性……くらいだろうか(愕然)。

一方、マルチプレイヤーはマップが癌。MW3に引き続き、これが今のCoDのトレンドなのかと思うと暗澹たる気持ちに。試合全体を支配するムードにはどこかCoD4っぽい、BOっぽい渋地味さがあるのに、スコアストリークは派手で、でもマップは酷く矮小で、なんだかよく分からない感じ。

MW2→BOとMW3→BO2では明らかにマップの系統が異なっていて、MW3以降はまず第一に狭さ、第二に無駄に射線を遮るゴミゴミとしたオブジェクト配置や遮蔽物の多さ、第三に迷路のような構造で遭遇戦多発の設計が問題。更に、BO2では頭出しポイントの多さと、回り込み経路の少ない直線的なデザインが瘴気を放っていて、この特徴はドミネーションにおいて顕著に致命的。

加えて、BO2のもう一つの大きな問題がシステム回線。無双しても無双されても、ボロ勝ちしてもボロ負けしても、最終的に「回線が良かったね / 悪かったね」以上の答えが見出せない仕様では、ゲームとしての意義が成り立たない。野良で良回線に恵まれることは極稀で、理不尽な即死もご無体な撃ち負けもデフォではあるのですが、その極稀な良回線を引き当てることがあると、まさに自分は一歩先の未来を進んでいて、相手はこちらに反応する間もなく銃弾が掠める一瞬の幕間で溶けてしまう。回線強者がいれば必ず回線弱者がいるのがBO2なので、良回線を引き当てた裏では割を食って泣いているプレイヤーがいる訳ですが、そんなゲームの何が面白いのか。

回線の不満が割と(あくまでも割と)少ないFFAでは、勝っても負けても得心の行くことが多く、順位に関わらずスコア自体はそこそこ安定しているので、理不尽と感じる場面が比較的少ないのはMW3でもBO2でも同じ。だからまあ、野良じゃFFAで頭狩りするくらいしかやることがないですよね。某掲示板だと大概回線の話題は紛糾していて、“雑魚の言い訳”と喝破されることも少なくないですが、「回線に不満がない」という人は一体どういう環境で戦っているんだろうなぁ(含むところあり)。

結局、どのモードをプレイしていてもつまらない───という感覚がまさに酷評するところのMW3なので、とどのつまり、私にとっては“馬鹿凸が通用しない”というのが一番辛いんですよ。

そうなんですよ、過去の備忘録を改めて見直してみると、自分は生来の馬鹿凸だったんですよ(忘れてた)。とにかく動く、気持ちが逸る、不動明王は大の苦手、それが私のスタイルであり持ち味であり、長所であり短所であり、それがハマるかハマらないかの勝負で馬鹿正直にやって来たんだよなぁと。で、それが偉大なるマトリクスに否定されたとして、「なにくそ、こなくそ!」とは一切思えないのが、MW3なりBO2なりの素性を物語っているのかなと。まあ、そこで本来ならより現実的なロジックを受け入れて、クレバーな立ち回りを考えるべきなんでしょうけどね。そのモチベーションすら湧かない、湧きようがないのが問題なのだ。荒削りだけどゲームが萎縮せず、血湧き肉躍る娯楽の坩堝だったMW2は楽しかったなぁ……望郷。

ただ、そこそこ良好に走り回れる部類のマップで、たまたま回線に恵まれた試合で、上手いことGWドミが機能すると、これはやっぱり面白い。マップにある程度慣れて来ると「どうしようもないステージばかりではないな」という微妙な手応えがあるのと、同時に、武器やパークが一通り揃うと、これまであまり日の目を見なかったLMGや盾が楽しいんですよね、Pick10だと色々な組み方ができて(BO2の数少ない美点)。

この辺、ゲームのまとめ方としては紛れもない“Modern Warfare 3 v1.5”であろうなと。だから、それが上手く噛み合って良い方向に転がった試合なら、MW3の欠点がいい具合にブラッシュアップされていて面白いと思うんですよ。まあ、例のSPM≒キルレ判定マッチングが事実だとすれば、自分の場合は大抵キルレが低いところでマッチングするので、ここぞという集中をすると周りがそこまで突出している訳ではないので、そこそこチギれるというのもありますが。

しかしながら、LMGアタッチメント×3にスモークを持ってB旗に突撃するのも、セカンダリに盾を担いで走り回るのも、今回は随分と様になっていると思うんです。特に、BO2のアサルトシールドは性能として劣化した部分と機能として無難に強化された部分とが半々くらいで、拠点奪取の為の鉄壁力だけでなく、地面に設置できるというギミック一つで幾分トリッキーなプレイが楽しめるので、そこらの道端に盾を放置してはカバーポジションからのセルフセントリーガンよろしくトリガーハッピーするのが楽しくて(笑)。相手次第、仲間次第のところは勿論あるので、SPMが高いPTだとまた違ってくるのでしょうが、私のレベル帯だとそういうプレイにも素直に付き合ってくれるプレイヤーが多いので、なかなか遊べます。

現状認識

以上、ざっと触れて回ったところで抱く感想は、劣化したのはInfinity Wardだけではなかったということで───と、まあ、第一印象からして既にこれだった訳ですよ。近未来感を演出するUIを始めとして、SE/BGMなど、そういったデザインのディテール、パッケージのカラー(ガワの雰囲気)は、スクエニが採用した新フォントも含めて悪くないと思うのですが、ゲーム内容とそれに伴う成績が最悪に近いので、総括としてはMW3とどっこい。つまり、ファーストインプレッションとしてはあんまりよろしくないということで、まあ下手なりにじっくり、ぼちぼちやって行くしかないですな、と。そうは言っても、“Modern Warfare 3 v1.5”としての展望は僅かに垣間見えていたはずなので、そこに期待しながら消極的に微速前進して行きたいな、と。そんな風に思っていたんですよ。一周目までは。

ところが、これが突き詰めるほどに事態は悪化して行く。“Modern Warfare 3 v1.5”なんてとんでもない、あれほどクソゲーだと思っていたMW3に更にクソの上塗りを重ねたのがBO2の現状に他なりません。

とにもかくにも全体的な完成度の低さ。BO2はMW3とどっこい以下の内容をどう楽しむかということよりも、進行自体を阻害するフリーズにしても、まずは品質管理を何とかするべき。毎回ファイル修復タスクが入るほどの深刻なフリーズを連発されると、“ハードクラッシャー”という単語が嫌でもチラ付くので、流石に不安にならざるを得ない。「金取って売っちゃいけないレベルの商品」というのは全くもってその通りだと思います。

そして、極め付けには一人、また一人と、フレンドがBO2から去って行く現状。どうしてこうなった。ゲームが疲弊する最大の要因であるマップと回線への不満はMW3から頭痛の種だったので、そういう意味では個人的にBO2への印象はさほど変わらないのだけど、曲がり間違ってもMW3で好調だったプレイヤーには厳しい現実でしょう。「バランス自体は悪くないのに、マップ、回線、リスポンが全てをぶち壊している」といった文脈に見られる“味付けの悪さ”であったり、勝っても負けても萎える試合、成績自体は良くても偶然性の高過ぎる内容に迎合できない、何よりTreyarchの対応が大いに不満、というのは至極当然の、真っ当な反応であります。

何分、ここまで立て続けに、小生よりも遥かに腕の立つフレンドが切り捨てられてしまう様子を眼前にすると、彼らの閾値を超えたところで相当鬱積するものがあるんだろうなぁと。勿論、それは私にもあるのだけど、そもそも私の場合は、まず最初にMW3で打ちのめされたというのがあって、その延長線上に今作があるので、あくまでも地続きであるという認識上、殊更「BO2だけが〜」というニュアンスではないんですよね。

いずれにしても、先達てBOのエントリでは、リアルタイムでの経験値がないばかりに、“Infinity WardとTreyarchでは所詮ドングリの背比べ”だなんて書いてしまって、それについては面目次第もございません。実装も、姿勢も、態度も、Treyarchがここまで無能なデベロッパーだとは思いませんでした。幻滅というよりは認識不足だったという方が正解で、仮にも元々の沽券があるInfinity Wardに対するTreyarchの立場は、同人以下のMOD集団とは言い得て妙ではありますが、何にせよ、もう二度と彼らの言質を信頼の元に鵜呑みにすることはありますまい。

ちなみに、BO2はトロフィー的にも地雷。キャンペーンのチャレンジ消化に課される作業と、マルチプレイヤーのプレステージに要する時間 + リーグ5勝までに要する運と根気。ゾンビモードはCo-op必須、面子がいれば比較的簡単な内容ではあるが、BOのようにオフライン・ソロでのグリッチは使えない。近作では最も厄介なCoDであると言えるでしょう。

当方でも最後に残った「チャレンジ精神(ブラックオプスIIで全チャレンジをクリアする)」ですが、今回、キャンペーンはチェックポイントからのリスタートが不可能となっており、強制ムービーやスクリプト駆動のシーン展開を眺める場面が多いので、とにかくリトライが苦行。ただでさえ回転率が悪く、リプレイ性の欠片もない極悪仕様なのに、ミッション終盤のチャレンジをやっとの思いで達成した矢先にフリーズなんかすると、振り上げた拳のやり場がなく……これほどのイライラ、これほどのストレス、あれほどクソゲーだと思っていたMW3が隣の青い芝生に見えてくるBO2には呆れるばかりでございます。

心底甲斐性のないゲームなので、現在、本作の購入を検討されている健全たる紳士淑女の皆様方におかれましては、何卒、ご覚悟の上、よくよく吟味されることをお勧め致します。

トロフィーカードステータス

レベル:16(79%)

プラチナ:35
ゴールド:145
シルバー:444
ブロンズ:1444

トロフィー数:2068

タイトル 獲得率 (%)
【NEW】Call of Duty: Black Ops II ↑100
【UP】Devil May Cry 2 HD ↑100

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  • Last Updated: 2017年08月11日 (金) 07:56