2005年12月03日 (土)

セイコーウオッチ「セイコースペクトラム」

未来的なフォルムが最先端を感じさせるクールな一品。ただ、ウォッチとしての実用性には疑問符か。

Photo:セイコースペクトラム

セイコーウオッチは11月30日、電子ペーパー技術「マイクロカプセル型電子インク技術」を応用した大型曲面ディスプレイ採用の未来型腕時計「セイコースペクトラム(SPECTRUM)」を発表した。2006年1月27日から発売する。全世界で500個の限定生産(日本国内は限定200個)。価格は26 万2500円。「マイクロカプセル型電子インク技術を応用したウオッチは世界初」(同社)

セイコー、電子ペーパー応用の未来型腕時計

グラフィックデザイナー・長谷川踏太氏とのコラボレーションによる表示画面のデザインは、意匠を凝らしている分、却って時刻が分かり辛いという、道具としては致命的な弱点を抱えているので、ある程度の割り切りが必要。ただ、セイコーウオッチに曰く、コンセプトは「時を遊ぶリストアイテム」とのことなので、端から視認性には重きを置いていない感じです。

時刻表示以外にめぼしい付加機能は無く、思ったよりも厚みがある本体はこれが結構ゴツい。しかし、単純にファッションアイテムとして見ればなかなか面白いし、いっそインテリアとして飾っておいてもいいかもしれない。様々なフィードバックが期待出来るという意味では意義のあるコンセプトモデルであり、先進技術との融合が成し得たリストアイテムとしての斬新さは、世界に先駆けるガジェット。まさにセイコー印といったところです。

リンク:プレスリリース - セイコーウオッチ株式会社

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