2016年06月02日 (木)

BOOM BOOM SATELLITES

ああ、本当に終わってしまうんだなぁと。

あともう一息でデビュー20周年というところでしたが音楽家、川島道行との旅もあともう少しで終わろうしています。川島くんと一緒に数え切れないほどの景色を見てきました。何を思い返しても簡単な事は無かった。思いのままジタバタして、もがいて、駆け抜けてきました。振り返るとどれも素晴らしく、誇らしく、思い出達はキラキラと輝いています。

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川島さんの余命宣告も含めた二人揃ってのインタビュー記事をついこの間読んだような気がしていたのだけれど [BOOM BOOM SATELLITES、残酷な運命から希望を描いた傑作 - インタビュー : CINRA.NET] 、いざ、こうして現実を突きつけられると辛い。「お疲れ様!」と言うのは簡単だけれど、人間、20年も歩いてくれば去来する思いもあります。

最後のリードシングル「LAY YOUR HANDS ON ME」は、何処までも美しく爽やかなトランス。MVには川島さんの愛娘がフィーチャーされています。終わりを前にして、人はここまで優しく前向きになれるものだろうか。この希望と高揚感に満ちた祝祭の音楽とともに幕を閉じるBBS。

常に新譜を追い掛けていた訳ではないけれど、ほぼリアルタイムに1stアルバムを購入して以来、いつも頭の片隅にはあった最重要バンド。ヨーロッパを中心に海外で先行した人気の一方で、日本でもリッジレーサーV以降タイアップが続き、最近はアニメ作品との重点的なコラボレーションでまた新たな客層を開拓していた感のあった彼ら。移り変わりの激しいロック・エレクトリックシーンの第一線で、間もなく20周年を迎えようかという矢先に、川島さんの状態も含めて、この事実はあまりにも重く切ないけれど、それでも何か掛ける言葉があるとすれば、同じ時代を生きられて良かった、と。

相棒として、家族として、中野さんや須藤理彩さんが背負ってきたものも計り知れないけれど、どうか彼らにも共に穏やかな余生があらんことを。まだ小さいお子さんとの時間を少しでも長く、大切に過ごせますように。

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