2006年07月03日 (月)

橋本龍太郎元首相が死去

橋本龍太郎元首相が7月1日、多臓器不全と敗血症性ショックの為、東京都内の病院で死去しました。享年68歳。橋本氏は6月4日に自宅で腹痛を訴え入院、「腸管虚血」と診断され、5日には大腸の大部分を切除する手術を受けていたとのこと。

突然の訃報に驚きました。

テカテカマスクにポマード頭というキャラクターをして、リベラルな政策通ぶりが国民の支持を集めた一方、鼻っ柱の強い性格から党内での人望はなかったというハシリュウ。首相在任中は、「火だるまになってでも行政改革を断行する」という決意表明の元に「六大改革」を掲げましたが、日本経済の減速を招いた末に、めぼしい成果を上げられないまま不信を高めた、といった印象があります。それでも、政策課題に正面から向き合った姿勢は評価できるでしょうし、少なくとも世間を煙に巻いてばかりの今の小泉さんよりは、国民に対して真摯な首相であったと思います。晩年になって、ヤミ献金などあまり穏やかでない事件が持ち上がってしまったのは残念でしたが、大物であるが故に影も日向もあったということなのでしょう。

ご冥福をお祈り致します。

リンク:
橋本龍太郎元首相が死去 68歳
小泉構造改革の先駆者 橋本元首相評伝
派閥政治衰退の象徴となった旧橋本派

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