2006年07月31日 (月)

オシム・ジャパン誕生 - オシム日本代表監督就任

21日、日本サッカー協会は、イビチャ・オシム氏(65)の日本代表監督、反町康治氏(42)のU-21日本代表監督就任就任を正式決定しました。いずれも4年契約で、オシム氏は日本代表各年代の相談役、反町氏は日本代表コーチを兼務します。

「光栄に思う。日本代表を車に例えると、一時的に止まっている状態。全員で車を強く押さなければならない。日本が本来持つ力を引き出すことが必要となる。初心に帰って日本らしいサッカーをしたい」

オシム日本代表監督が誕生しました。ドイツW杯後、川淵キャプテンの“失言”に端を発した後任人事の選考は、騒動に足を引っ張られる形で後味の悪さを残しましたが、とりあえず一安心です。

「誰かをマネしない方がいい。現在の代表を日本化させることが必要。初心に帰ることで、日本が本来持っている力やクオリティーを出せると思う」

「組織サッカー」を標榜したトルシエジャパンと違い、チームとしての明確な“型”を持たなかったジーコジャパンには、あまり良い印象がありません。選手時代に名を馳せた人物が、必ずしも指導者として優れているとは限りませんで、その点スーパースター・ジーコにしても、代表監督としての才覚には疑問を感じざるを得なかったというのが正直なところです。その点、“オシム語録”に象徴される彼の明確なビジョンと、監督としての実績には期待できます。中田英寿選手が常に苦言を呈しつつも浸透しなかった先の日本代表の課題が、オシム氏の掲げる「賢く走る」という考え方によって、大きく変わることが予想されます。背骨の通った改革によって、W杯カテゴリー圏外へと急降下したFIFAランキングを再び押し上げることも充分可能でしょう。

オシムジャパンの初戦は8月9日に行われるキリンチャレンジ杯トリニダード・トバゴ戦。どのようなメンバーが選出されるのか、その采配に注目です。

リンク:
オシムジャパン誕生「初心に帰る」
オシム新体制キーワードは「日本化」

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