2006年11月19日 (日)

パナソニック、PLCアダプタ「BL-PA100KT」を発売

松下電器産業は、家庭内の電力線をLAN回線として利用し、最大190Mbpsという高速なデータ通信を可能にするHD-PLC(High Definition-Power Line Communication)方式のアダプタキット「BL-PA100KT」の販売を開始すると発表しました。12月9日より発売され、実売想定価格は2万円前後。増設用アダプタ「BL-PA100」の実売想定価格は1万3000円前後。

ホームネットワークインフラの本命--松下電器、PLCアダプタを発表
パナソニック、最大190MbpsのPLCアダプタ発売

Image:BL-PA100KT

電源コンセントでLANが組めるということで、ハブと理解すればいいのでしょうか。工事の必要もなく、

購入後は電源コンセントに差すだけで、ホームネットワークが構築できる

というのは便利。LAN構築の敷居がグッと下がることで、ライトユーザーにも強く訴求しそうです。ただ、最大の利点は「通信の為の配線が不要であること」に尽きるでしょうから、既に無線LANなどを導入している家庭では、わざわざ置き換える必要はなさそう。とはいえ、電源環境に左右されるものの、ある程度の通信速度は確保できそうですから、ノイズの影響を考慮した上で、無線LANに比べてどの程度アドバンテージがあるのか、興味深いところです。

とまれ、こうして日本でも「高速電力線通信(PLC)」製品が登場し、電源コンセントを利用したネットワーク構築が実用化するということは、無線や短波への影響、信号漏洩や電波公害の問題は、とりあえずクリアされたと考えていいのでしょうか。ちなみに、一瞬ぬか喜びしてしまったのですが、「電源コンセントでインターネットに繋がる」という訳ではありません。高速電力線インターネットの実用化については、もうちょっと先になりそうです。

リンク:
http://panasonic.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn061113-1/jn061113-1.html

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